●3月25日の名言
今回の別冊『水谷隼の大サービス』では、水谷隼のサービステクニックをよく知る7人のトップ選手から証言を集めている。ティモ・ボル(ドイツ)曰く、「ぼくは左利きで良かったよ。もしぼくが右利きだったら、彼のサービスに苦しんだだろうね」。
今回の名言はその中から、水谷隼本人のものではなく、同じ左腕で青森山田高から明治大に進学した後輩・森薗政崇による「水谷サービス評」。打球タイミングにグラデーションがあるというのは、編集部でも「うまい表現!」と話題になった。
回転やコースだけでなく、打球の飛ばし方やトスの高さなど、サービスに関するありとあらゆる要素を武器に変えていく水谷隼。森薗曰く、そのサービスは自分のコートへの到達時間が短い速いサービスと、ゆっくり飛ぶサービスがあり、そこで自分のレシーブが狂わされる感覚があるのだという。
タイミングや飛び方の明確な変化ではなく、グラデーションの濃淡のようなわずかなタイミングの変化が、トップ選手たちの繊細なセンサーを少しずつ狂わせていくのだ。
「水谷隼のサービス、ココが凄い!」では、その他にもオフチャロフや及川瑞基、神巧也、吉田雅己、岸川聖也といったトップ選手たちが、実際に対戦したからこそわかる水谷隼のサービスの凄みを詳細に語っている。水谷ファンならずとも興味深い内容だ。
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