11月26日、東京・日本工学院片柳アリーナにてTリーグ女子の日本生命レッドエルフと日本ペイントマレッツの試合が行われた。今季初の大阪ダービーはビクトリーマッチまでもつれる大接戦の末、日本生命が勝利をおさめた。
〈日本生命レッドエルフ 3-2 日本ペイントマレッツ〉
赤江夏星/ジャン ホイ -8、-4 芝田沙季/大藤沙月○
○伊藤美誠 8、7、9 橋本帆乃香
○赤江夏星 -7、10、6、-3、9 佐藤瞳
森さくら 8、-8、-6、7、-9 芝田沙季○
○伊藤美誠 8 大藤沙月
プレーオフ進出に向けて勝ち点を稼ぎたい日本生命は1番のダブルスに初ペアとなる赤江/ジャン ホイを起用。対するニッペMが起用したのは、昨シーズンベストペアに輝いた橋本/佐藤ではなく芝田/大藤。赤江/ジャン ホイは初ペアとは思えないコンビネーションを見せるも、芝田/大藤のパワーとラリー力に押されストレートでの敗北となった。
日本生命が2番で起用したのが、絶対的エースの伊藤美誠。実力派カットマンの橋本に対し、時折競り合う場面を見せるも、巧みなカット打ちで冷静に点数を奪いストレート勝利をおさめた。
3番で日本生命が起用したのはインハイ女王の赤江。今シーズンTリーグ初出場ながら、堂々の戦いぶりを見せる。初対戦となった佐藤のカットに対し、ミスが目立ち1ゲーム目を奪われる。世界最強カットマンとの呼び声も高い佐藤に勝つのは難しいかと思われたが、ここから赤江が強さを見せた。2ゲーム目の中盤からは佐藤のカットを無理に打つのではなく、ツッツキを混ぜながら冷静に対処すると、2、3ゲームを連取。4ゲーム目を奪われるも、第5ゲームを11-9で取り、見事今季初勝利を手にした。「世界一強いカットマンと言われている佐藤さんに勝てたことは自信になりました」(赤江)。
4番の森は芝田に敗れ、大阪ダービーの行方はビクトリーマッチに。日本生命がビクトリーマッチに起用したのはエースの伊藤。対するニッペMはダブルスで勝利を挙げている大藤にチームの行方を託した。伊藤が4-1とリードし勝負ありかと思われたが、タイムアウトをきっかけに大藤が息を吹き返す。サービスからの展開で伊藤をうまく崩しながら7-7まで追いつき、会場にいる全員が「もしや?」と思ったが、やはり伊藤は強かった。そこから3連続で得点を重ね、その後1点を返されるも11-8で勝ち切りチームの勝利を決めた。「すごく緊張したけど、これを乗り越えればもっと強くなれるという気持ちで戦い抜けた。この経験は自分のものにもなったし、チームの勝ちに貢献できてよかったです」(伊藤)。
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