【100人用具】はこんな欲からスタートした企画だ。
遡ること、昨年の3月。
一回目の緊急事態宣言発令の直前、三重で行われた新日本スポーツ連盟の全国大会(年代別の部)で、参加選手の用具を撮影&こだわりを取材した。
ただ撮って紹介するだけではなく、統計や傾向を調べたいと思い、最低100人は欲しいと体育館を動き回った。
その後、東京へ帰ってきてから3日ほど寝込んだことは、今となっては良い思い出だ。
そんな苦労があった【100人用具】は、「別冊卓球グッズ2020」に掲載。そして発売後のアンケートでは見事1位を獲得。
「人気企画になってしまった。今年もやらないと!」というある種の使命感にかられながら、真っ先に企画書に記入。よし、頑張るぞ!という気持ちになっていた。
・・・だが、収まると思っていた新型コロナウイルスは未だ収束せず、全国大会がことごとく中止になる事態。
昨年に引き続き、新日本スポーツ連盟の全国大会(年代別の部)で取材したいと思っていたが、あえなく中止(今年の会場は東京・八王子市だったので、行きやすかったのに無念)。
今年はページができないなと思っていると、東京選手権の代替大会である東京優勝大会が開催されるという。
早速、東京都卓球連盟に連絡し、会場内で撮影・取材ができるか確認。ここで駄目だったら今年は諦めるしかないだろう。
密にならないようにな対策をし、常時マスクを着用。アルコールを常備常設。試合の邪魔はしないように。などなど、準備を伝えたところ、快諾していただき、今年も100人用具の企画ができることになった。
去年と大きく違うことは、基本的に東京優勝大会の出場者がほとんどなので(1部違う大会での選手も掲載)、地域性は感じられないが、それでも見ていておもしろい。
人の用具を眺めながら、その人の心理状況を考えるのもまた楽しい。
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