6月12日、世界卓球選手権ダーバン大会(個人戦)女子ダブルスで銅メダルを獲得した木原美悠/長﨑美柚の「Wみゆう」が、所属先の木下グループ本社でのメダル報告会に出席した。
会見では、木原、長崎ともに世界選手権でのメダル獲得について「目標を叶えることができてうれしい」と喜びを表しつつ、今後の課題や、パリ五輪に向けての意気込みを語った。主なコメントは以下の通り。
●木原美悠選手コメント
「目標にしていた世界選手権の個人戦に、長﨑選手と出場することができて、その上メダルを獲得することができたので本当に幸せです。緊張した場面では、2人ともすぐに焦ってしまうことがある。そうならないために、お互いに『緊張しないで良いよ』など、リラックスできる声かけをしていました。
中国選手と対戦してみて、技術の精度が足りないと感じた。そこを強化できれば、中国選手にもっとプレッシャーをかけられると思います。
パリ五輪の選考レースは残り半年で、残っている大きな大会としては、2回の選考会と1月の全日本選手権。選考ポイントで上位2名に入るという気持ちで、自信を持って思い切って戦いたいと思います」
●長﨑美柚選手コメント
「世界選手権のダブルスに出場してメダルを獲得することを目標にして頑張ってきたので、その目標を叶えることができてうれしいです。準々決勝は1-2でリードされていて、展開が良くなかった。美悠に『もう少し丁寧にしたほうがいいかな?』って聞いたら、『それじゃアカン』って言ってくれた。美悠の言う通り強気に攻めた結果、逆転勝ちができました。小さい頃からペアを組んでいるので、2人しかできない声掛けができる。そこが強みかなと思っています。
パリ五輪に出場するためには、ポイントで上位2名に入る必要があり、私は今5番目なのでもう少し頑張らないといけない。ただ、ポイントだけにとらわれず、選考会が終わった後に悔いが残らないように頑張っていきたいです」
会見には2人のベンチコーチを務めた中澤鋭監督も出席。Wみゆうについて「台上プレーは中国人選手に負けていない」、「お互いの信頼感が良い試合につながる」と今大会を振り返りながらも、「技術の精度を高めていくことが必要」と、次の試合に向けての課題も口にした。
●中澤鋭監督コメント
「木原/長﨑は特に台上プレーが鋭く、その点は中国選手にも負けていないと思う。ただ、精度が少し足りないので、そこを強化すればもっと強くなる。また、お互いの信頼感もあり、競った場面でも「大丈夫」、「強気でいこう」と言う声かけができることが良い試合に繋がっているのだと思う。試合では良いスタートを切れても、中国選手は試合中盤で慣れてくる。不利な状況でも点を取る力を強化していかないと金メダルは取れない」
また、会見中には記者にお互いの好きなところを聞かれる場面も。木原は「2歳上だと思わせないぐらい仲良くしてくれている。いつも気にかけてくれているところが好きです」と長﨑に対してラブコール。一方の長﨑も「私は生活面が完璧じゃなくて、朝早く起きれない時は私のカードを預けて、起こしに来てくれる。私にとってはお姉ちゃんみたいな、お母さんみたいな存在です」と、具体的なエピソードを交えて木原の魅力を語った。
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