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日本卓球協会が「JTTA PROJECT 100」の記者会見を実施

1931年に日本卓球会として誕生し(1937年に日本卓球協会に改称)、今年7月に創立90周年を迎えた(公財)日本卓球協会。2031年度の100周年までに実施する新たなアクションプラン、「JTTA PROJECT 100(ワンハンドレッド)」についての記者会見をオンラインで実施。藤重貞慶会長をはじめ、星野一朗・専務理事、宮﨑義仁・常務理事、加藤憲二・常務理事が出席した。

「JTTA PROJECT 100」のミッションおよびビジョンは下記のとおり。

 

●JTTA PROJECT 100

〈ミッション〉
日本卓球協会は、卓球を通して人々の健康と幸福(wellbeing life)に貢献し、人々の心をつなげ社会の調和を目指す。

〈6つのビジョン〉
1. 世界ナンバーワンになる
1-1 トップ選手の強化育成
1-2 全世代の一貫指導体制の構築

2. 豊かな卓球人生をサポートする
2-1 登録会員制度の拡充
2-2 卓球人のキャリア開発支援

3. 国民的スポーツに育てる
3-1 草の根レベルでの環境整備
3-2 大会を核とする顧客体験価値の創造
3-3 象徴的な場(「聖地」)の創出

4. 社会における事業価値を高める
4-1 デジタルの最大活用
4-2 スポンサーシップおよび放映権/配信権の最大化
4-3 卓球の科学的探求の推進

5. 全国の競技大会を統括管理する
5-1 加盟団体の運営安定化支援
5-2 持続可能な大会運営体制の確立

6. 進化する組織であり続ける
6-1 組織再編とプロフェッショナル人材の登用
6-2 事務局等業務の効率化
6-3 社会に向けた情報発信の強化

 

これらの今後10年に渡って進めていく事業の中から、協会が今年度最も力を入れているのは4-1の「デジタルの最大活用」。日本卓球協会の公式サイトの全面リニューアルに続き、「いつでもどこでも、どの端末からでも」卓球の試合が見られる動画サイト『卓球TV』を2022年中に立ち上げる予定。現行の登録システムの機能を備えた会員向けのポータルサイトも、2023年の立ち上げを目指して準備が進められている。

会見後に報道陣からは、3-3で示された卓球の「聖地」となる専用アリーナの建設についての質問が多く寄せられた。具体的な建設予定地や完成時期はまだ未定とのことだが、多くのメジャースポーツが専用競技場を持つ中、日本のみならず世界からも卓球の聖地と呼ばれる拠点ができれば、卓球というスポーツのステータスをさらに高めることができるだろう。

 

「JTTA PROJECT 100」について説明する星野一朗・専務理事

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