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ITTFが混合団体ワールドカップを12月に開催すると発表。関係者に広がる波紋

8月26日にITTF(国際卓球連盟)が「今年12月に混合団体というフォーマットでワールドカップを中国の成都で開催する」と発表。成都で5年連続開催することを確認し、調印式も行った。この発表の唐突感は否めない。

もともとITTF主催のワールドカップは男女別々に開催され、各大陸の代表として出場し優勝を争う世界イベントだった。そしてそれは2020年11月の男女ワールドカップ(中国・威海)以降、ITTFのイベントとしても、WTT(ワールド・テーブルテニス)のイベントとしてもワールドカップは開催されていない。

柔道などでも男女混合の団体戦を行うなど、IOC(国際オリンピック委員会)も男女混合の種目を増やしている。今回は男女混合の団体戦をうたいながら、そのチーム構成は男女シングルス、ダブルス、混合ダブルスを含んでいると発表しているので、男女2名ずつくらいの代表でシングルスとダブルス、混合ダブルスを行うのかと想像できるが、各協会への伝達も、競技内容の詳細もまだ未発表だ。

「12月にワールドカップが復活」とプレスリリースで流しているが、そうなると、12月に日本の名古屋で開催予定のWTTファイナルとどうつながるのか。ITTF発表になっていて、これはWTTイベントではないのか。世界ランキングに関係ないとしたらトップ選手は参加するのか。ワールドカップ復活と発表しているが、従来のシングルスのワールドカップ、チームワールドカップはどうするのか。

まだまだ不明な点も多く、国内では五輪代表選考レースの詰めの時期に、ITTFイベントにどう対処するのか、選手や協会、チーム関係者も困惑を隠せない。

 

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