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アジア選手権、男女シングルスは田中佑汰、早田ひな、伊藤美誠がベスト8で終わるも、パリ五輪選考ポイントの順位に変動あり

 

取りこぼすことなく、きっちりと勝ち上がった早田だが、孫穎莎の壁は高かった。写真=ATTU

 

女子シングルスは早田ひな(日本生命)と伊藤美誠(スターツ)の2選手が準々決勝に進んだが、ともに中国選手に敗れてメダルを逃した。

早田は孫穎莎(中国)に2ゲームを先取されて苦しい立ち上がりになったが、3ゲーム目を競り合いで奪う。しかし、孫穎莎の攻撃は緩まらず、力で押し切られた。

 

伊藤は王芸迪(中国)から1ゲーム目を取り、2、3ゲーム目も互角の展開を見せたが勝負所で得点を奪うことができず、惜敗。パリ五輪選考ポイントを考えれば、ここを勝ってさらにポイントを加算したかっただろうが、敗れたとはいえ伊藤らしい攻守を見せることができ、手応えをつかむことができたのではないだろうか。

 

●女子シングルス準々決勝

孫穎莎(中国) 2、5、-8、6 早田ひな

陳幸同(中国) 3、5、9 オラワン(タイ)

王芸迪(中国) -6、8、8、6 伊藤美誠

王曼昱(中国) -9、6、12、-9、9 陳夢(中国)

 

今大会の結果を踏まえた女子のパリ五輪選考ポイントの順位に変動はない。早田は640.5ポイントになり、ダントツの1位が健在。アジア選手権前の8月31日時点で400ポイントで2位の平野美宇(木下グループ)は、今大会の女子シングルスは4回戦で陳幸同に0-3で敗れてベスト16で終わり、合計ポイントは420。

今大会前のポイントが369.5で3位だった伊藤は、女子シングルスベスト8入りして40ポイントを獲得。合計409.5ポイントとし、平野とのポイント差を縮めたが順位を変えるまでには至らず。なお、アジア選手権後に開催されるアジア競技大会には、平野は出場するが伊藤は不出場。アジア競技大会での平野の結果次第で、ポイント差に変化が生じてくる。

 

ベスト8入りした伊藤だが、もうひとつ、2つ勝ってポイントを追加したかったはずだ。写真=ATTU

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