卓球王国 2024年4月22日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

3年越しに開催実現!かごしま国体卓球競技、鹿児島勢の奮闘

「燃ゆる感動かごしま国体」卓球競技が、2023年10月12日に開幕。鹿児島・あいハウジングアリーナ松元(松元平野岡体育館)で熱戦が繰り広げられており、16日に各種目の準決勝・決勝が行われる。

「国民体育大会(国体)」は1946年に第1回大会が開催されてから都道府県の持ち回りで開催されてきたが、2020年鹿児島大会と21年三重大会はコロナ禍により中止になった。22年には3年ぶりとなる栃木大会が開催、そして今年23年は、鹿児島大会が「特別大会」として3年越しに開催される運びとなった(大会回数には数えない)。なお、来年(24年)佐賀県大会から名称が「国民スポーツ大会(国スポ)」に変更されるため、「国体」としては今回が最後の大会となる。

卓球競技3日目となった本日、地元の大声援を受けた成年男子・鹿児島は、岐阜とベスト8をかけて対戦(3回戦)。トップで鹿児島・森薗政崇に対し、岐阜・岡野俊介が巧みなコース取りで3−1で快勝。しかし村松雄斗(上写真)、町飛鳥、そして4番の森薗と3試合連続ストレート勝利し、鹿児島男子がベスト8進出を決めた。

岡野が森薗に会心の勝利をあげたが、2番からは鹿児島が自力を見せた

一方、成年女子の鹿児島は、茨城と岐阜と2試合を戦った。茨城戦では、3番で鹿児島・森薗美咲が茨城・上澤茉央に競り負けたものの、森さくらの2得点もあり鹿児島が3−1で勝利。

加藤美優は得意の緩急をつけた両ハンドドライブを披露。茨城・青井さくらの挑戦をはねのけた

続く岐阜戦は激戦に。1番で森に対し、岐阜・横井咲桜が打撃戦を制して先制。2番で鹿児島・加藤美優が加藤亜実のカットを攻略。3番は岐阜・鶴岡菜月が森薗に快勝、そして4番では岐阜・加藤が森との大接戦を制して、岐阜が3−1で勝利となった。これで鹿児島女子は、5チームによるリーグ戦で現在2勝1敗となった。

ラリー巧者の鶴岡に対し、森薗はバックのチャンスメイクからフォアに繋げる得意パターンになかなか持ち込めなかった

また少年男子の鹿児島は島根に、少年女子の鹿児島は滋賀に敗れて、男女とも4チームによるリーグ戦で2敗目となってしまったが、明日の3試合目での勝利を狙う。

攻撃的な前陣カウンターを見せた鹿児島少年男子・愛村

勝利はならずも接戦を演じた鹿児島少年女子・鳥越

青年男子の高知vs青森は接戦に。4番で青森・神巧也(手前)が2ゲーム先取するも、高知・濵田一輝が追い上げ、最終ゲームは神が10−8とマッチポイントを奪うも、濵田が4連続得点で大逆転勝利。高知が青森を3−1で下した

明日15日には各種目とも上位4チームの入賞チームが決まる。

ロビーには各都道府県チームへの応援メッセージが書かれたノボリが並ぶ

関連する記事