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早田ひな、スッチとの大激戦制し日本勢唯一のベスト4入り!張本、伊藤は準々決勝で敗れる WTTチャンピオンズ フランクフルト

10月29日から11月5日まで、ドイツで開催中のWTTチャンピオンズ フランクフルト。昨日(3日)、男女シングルスの準々決勝が行われ、日本勢では早田ひな(日本生命)がスッチ(ルーマニア)にフルゲームにもつれる大接戦の末勝利し、ベスト4進出を果たした。

スッチのミスの少ない両ハンドに、持ち前のパワフルな両ハンドドライブがなかなか打ち抜けず、終始苦しんだ早田。ゲームカウント1-2で迎えた4ゲーム目は、回転量豊富なスッチのドライブに手を焼き、6-9と後がない状況に。

ミスの少ない両ハンドで早田を苦しめたスッチ

しかし、そこから早田が意地を見せる。激しいラリーでは、サイド厳しく来たボールに何度も食らいつき逆転。迎えた最終ゲームでも、両者一歩も譲らず一進一退の展開となったが、勝負どころとなったラリーで、自信を持って打ち込んだフォアドライブがスッチの固い守りを打ち破り、9点で勝利。手に汗握る大接戦を制した早田が日本勢唯一のベスト4進出を決めた。

早田は本日22:00~(日本時間)より行われる準決勝で、昨日朱芊曦(韓国)をフルゲームで退けた王曼昱(中国)と対戦する。

必死にボールに喰らいついた早田。劣勢の中でも時折笑顔をのぞかせながら我慢強く戦った

また、昨夜行われた準々決勝には、張本智和(智和企画)、伊藤美誠(スターツ)が登場。張本智和は、林昀儒(チャイニーズタイペイ)に1-3で敗戦。張本は、ミドルに来たボールを体勢を崩しながらもフォアドライブで林昀儒のバックサイドに打ち抜くなど、攻めのプレーも光ったが、終始冷静さを欠かなかった林昀儒がハイレベルなラリー戦を制し、最後は張本のレシーブもややあまくなり、惜しくも準決勝進出はならなかった。

張本の決定打をカウンターで返すなど、さすがのプレーを見せた林昀儒

積極的に攻めた張本だが、レシーブに課題を残した

伊藤は、王芸迪(中国)に敗戦。2ゲーム目は9-6とリードを奪うも決定打が決まらず逆転を許し、そのまま流れを変えられずストレートで敗戦となった。

リードしていた2ゲーム目を奪えず、ストレートで敗れた伊藤

海外勢では、男子シングルスで17歳のF.ルブラン(フランス)が2回戦で樊振東(中国)を破った李尚洙(韓国)をフルゲームで退けて欧州勢唯一のベスト4入りを果たした。

李尚洙に勝利した急成長中のF.ルブラン。準決勝では馬龍(中国)と対戦する

写真提供:WTT

★WTTチャンピオンズ フランクフルト記録
〈男子シングルス〉
●準々決勝

F.ルブラン(フランス) 8、-11、-6、12、8 李尚洙(韓国)
馬龍(中国) 7、7、7 オフチャロフ(ドイツ)
林昀儒(チャイニーズタイペイ) 11、-9、8、4 張本智和
王楚欽(中国) 9、5、10 林鐘勲(韓国)

〈女子シングルス〉
●準々決勝

孫穎莎(中国) -10、5、11、6 申裕斌(韓国)
王芸迪(中国) 8、9、1 伊藤美誠
王曼昱(中国) 8、5、-10、-9、9 朱芊曦(韓国)
早田ひな -5、7、-6、9、9 スッチ(ルーマニア)

 

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