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WTTチャンピオンズ フランクフルトは決勝カードが決定。早田ひなは王曼昱に敗れベスト4で終戦 

10月29日から11月5日まで、ドイツで開催中のWTTチャンピオンズ フランクフルト。昨日(4日)男女シングルス準決勝が行われ、日本勢で唯一勝ち残っていた早田ひな(日本生命)が王曼昱(中国)に1-4で敗れ、ベスト4で今大会を終えた。

王曼昱とは今大会が初の対戦となった早田。1ゲーム目は出足から攻撃が冴え、8-3とリードを奪うも逆転を許す。続く2ゲーム目も、王曼昱の厳しいコースへのドライブに圧倒され、2点でゲームを落とす。

しかし3ゲーム目は、王曼昱のミドルへボールを集めてサイドへ揺さぶるなどの戦術が効き早田が7-3とリード。途中、左足を痛めた王曼昱がメディカルタイムアウトを取り、そこから王曼昱に10-8まで迫られたが早田だったが、サービスエースで逃げ切り、1ゲームを奪取。

積極的に攻めた早田

4ゲーム目は、早田が揺さぶられる展開が多く、後半はバック対バックの打ち合いで主導権を握れず、ゲームカウント1-3と後がなくなる。5ゲームは中盤まで一進一退の展開が続いたが、勝負所となったラリーで得点をあげることができず、1-4で敗戦となった。

決勝進出を決めた王曼昱。中国女子にとって1番のマーク対象である早田に勝利したことは、パリ五輪に向けて大きなアピールポイントとなっただろう

また、もうひとつの準決勝では、王芸迪(中国)が現世界女王の孫穎莎(中国)との同士討ちを制し、決勝進出を決めた。今夜、22:00〜(日本時間)より行われる決勝で王曼昱と対戦する。

一方男子シングルスでは、馬龍(中国)が意地を見せ、17歳のF.ルブラン(フランス)を4-1で下し決勝進出。もう一方では、張本智和(智和企画)に勝利して勝ち上がった林昀儒(チャイニーズタイペイ)が、冷静な試合運びを見せ、アジア競技大会4冠王の王楚欽(中国)を破り、決勝進出を決めた。男子シングルス決勝は、今夜23:00〜(日本時間)より行われる。

王楚欽を破って決勝進出を果たした林昀儒

写真提供:WTT

★WTTチャンピオンズ フランクフルト記録
〈男子シングルス〉
●準決勝
馬龍(中国) 8、5、6、-9、8 F.ルブラン(フランス)
林昀儒(チャイニーズタイペイ) 7、-11、-6、7、7、2 王楚欽(中国)

〈女子シングルス〉
●準決勝
王芸迪(中国) 9、-5、9、-8、5、7 孫穎莎(中国)
王曼昱(中国) 8、2、-8、8、7 早田ひな

 

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