11月30日から、千葉県流山市のキッコーマンアリーナ(流山市民総合体育館)で行われている『2023年全日本選手権(マスターズの部)』。大会へのエントリーは男子960名、女子808名。男女ともサーティ(30歳代)からハイエイティ(85歳以上)までの各9種目、全18種目が行われる。
大会2日目の今日、12月1日には男女男女ローエイティ(80歳以上)・ハイエイティ(85歳以上)の4種目でチャンピオンが誕生した。各種目のメダリストは下記のとおり。
〈男子ローエイティ〉
優勝:鈴木和久(逗子クラブ・神奈川)
準優勝:津島靖武(ブルーグリーン・東京)
3位:柳川常寿(球楽会・神奈川)、竹内俊夫(舞高クラブ・京都)
・男子ローエイティは、正確でパワフルなフォアドライブと安定したバックハンドを見せた鈴木が2018年ローセブンティ以来の優勝。決勝では「高校時代から練習相手で、ダブルスも組んでいた」という右ペン粒高攻守の津島の変化ショートを、角度のあるバック連打で崩して攻略した。
〈女子ローエイティ〉
優勝:長澤征代(武蔵野クラブ・東京)
準優勝:中村洋子(パワフル・福岡)
3位:塩入まき子(JUPIC・長野)、吉村美智恵(COSMOS・福岡)
・女子ローエイティは名人芸のツッツキが冴えた長澤が優勝。横回転を入れたバックツッツキとバックハンドで相手をバックサイドに寄せ、フォアへ大きく揺さぶるコース取りが光った。準優勝の中村も、全身で喜怒哀楽を表現しながら元気いっぱいのプレーで決勝まで勝ち上がった。
〈男子ハイエイティ〉
優勝:田中鍛(西東京クラブ・東京)
準優勝:池内祥治(SEIZANクラブ・熊本)
3位:大滝泰(HAZAWA・神奈川)、木村隆實(玉東T・C・熊本)
・男子ハイエイティは、今年この種目にデビューした田中が2連覇中の池内に決勝で勝利。大会前に腰を傷め、体調万全とは言えないながらも、正確なバックショートと安定したフォア強打で粘り強くラリー戦を制した。「今まで準決勝、決勝で何度も負けた。あきらめずに続けていればこういう良いことがあるんですね」と感無量のマスターズ初Vだ。
〈女子ハイエイティ〉
優勝:河路悦子(AFクラブ・愛知)
準優勝:篠塚弘子(HIRO・埼玉)
3位:山田千代子(浦和レディース・埼玉)、安良岡貴子(大宮カルミア・埼玉)
・女子ハイエイティはカットの河路がマスターズで5回目のV。豊富な運動量はこの年代では際立っており、前後に揺さぶられても正確なカットとツッツキで対応。鋭い反撃も冴え渡った。
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