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全日本マスターズ、男子ローシックスティ〜ハイセブンティの結果。田中敏裕が3連覇、坂本憲一は19回目V

千葉・流山市のキッコーマンアリーナ(流山市民総合体育館)で行われている『2023年全日本選手権(マスターズの部)』。大会3日目の12月2日は、男女ローシックスティ(60歳代)、ハイシックスティ(65歳代)、ローセブンティ(70歳代)、ハイセブンティ(75歳代)の計8種目で続々とチャンピオンが決定した。まず男子の4種目のメダリストは下記のとおりだ。

 

〈男子ローシックスティ〉
優勝:田中敏裕(九十九・東京)
準優勝:佐藤計(JFEクラブ・千葉)
3位:田邊直巳(甲奴ピンポン・広島)、平井荘一(T.T.Sヒライ・福岡)

男子ローシックスティ3連覇の田中。劣勢を跳ね返すタフネスぶりに脱帽だ

・男子ローシックスティは田中敏裕が3連覇を達成。決勝では実業団の川崎製鉄千葉で日本リーグで活躍し、96年全日本選手権男子複2位などの実績を持つ佐藤と対戦。攻撃を強烈なパワードライブで狙い打たれて1ゲーム目を落としたが、2ゲーム目から猛烈な頑張りを見せて3ゲーム連取。「1ゲーム目を落としてキツいなと思ったけど、最近ギアアップできるんですよ」と試合後のコメント。心身ともに驚異的なスタミナで頂点に立った。

 

〈男子ハイシックスティ〉
優勝:坂本憲一(COLOR・神奈川)
準優勝:本橋道直(一球クラブ・埼玉)
3位:齋藤斉(しずおか焼津信用金庫・静岡)、水越信夫(桑卓・三重)

今大会も圧巻の強さを見せた坂本。攻守ともに隙なし、果たして対抗馬は現れるのか

・男子ハイシックスティは坂本憲一が昨年に続く2連覇、質の高いサービス・レシーブから、完全に相手の攻撃、ブロックのコースを読み切り、つけいる隙を与えなかった。決勝の相手は抜群のフットワークで、粘り強くラリー戦を制して勝ち上がった左腕・本橋だったが、ストレートで勝利を収めた。これでマスターズ通算19回目の優勝だ。

 

〈男子ローセブンティ〉
優勝:三田村則明(卓楓会・東京)
準優勝:大畑正(球心会・島根)
3位:角野亀代一(明日香・大阪)、川又和雄(石狩クラブ・北海道)

気力を振り絞った決勝最終ゲームのプレーは見事。カット型との連戦を制した三田村

・男子ローセブンティは、なんと6試合連続でカット型と対戦した三田村が優勝。決勝ではドライブからのスマッシュでカット型の大畑を2ー0とリードしながら、ゲームオールまで追いつかれたが、最後の気力を振り絞った。「疲れたー、でもめちゃくちゃうれしい」と笑顔を見せた。昨年の男子40歳代優勝、次男・宗明との親子Vなるか。

 

〈男子ハイセブンティ〉
優勝:勝英雄(清友クラブ奈良・奈良)
準優勝:野口憲一(上尾大石・埼玉)
3位:仲村渠功(サザンクロス・東京)、井津雅治(友卓会・東京)

ナックルと変化のラリーなら負けない。決勝では右シェーク・バック粒高の野口を攻略した勝

・男子ハイセブンティは勝が昨年のローセブンティに続く優勝。決勝ではバック粒高でほぼコート全面をカバーし、強烈な変化球で勝ち上がった野口に対し、サービスからうまくフォアにボールを集めてペースを握った。決勝のベンチにはお孫さんが入り、見事に「じいじの勇姿」を見せた。

祖父は強し、ふたりでうれしい金メダル

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