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全日本マスターズ、ハイレベルな女子ローシックスティ〜ハイセブンティ。日中の元代表対決も実現

『2023年全日本選手権(マスターズの部)』、女子ローシックスティ(60歳代)からハイセブンティ(75歳代)の4種目のメダリストは下記のとおり。女子ローシックスティではハイレベルな「代表対決」が実現、女子ハイシックスティでも元世界代表の稲川が頂点に返り咲いた。

 

〈女子ローシックスティ〉
優勝:謝春英(スマイル・東京)
準優勝:大津絵美子(丸亀SC・香川)
3位:藤井佳子(瑞穂クラブ・茨城)、松田千文里(浜町卓研・東京)

精密機械のようなペン表速攻を見せた謝春英。そのテクニックは未だ衰えず

・女子ローシックスティ決勝は、元中国代表の謝春英と元日本代表の大津の「元代表対決」。謝はフォアストレートへのロングサービスなど、回り込みドライブを得意とする大津のフォアサイドをうまく攻め、勝利を収めた。1985年に来日し、ソニー一宮時代に全日本女子複優勝の実績を持つ謝。「大津さんと試合をするのは代表として対戦して以来、40年ぶりくらい。前は国のため、今は自分のため、健康のためにプレーしています」と語った。

 

〈女子ハイシックスティ〉
優勝:稲川佳代(JUPITER・東京)
準優勝:坂本久美(COLOR・神奈川)
3位:根引靖子(Honeys・兵庫)、十川早苗(さくら卓研・徳島)

常に進化する姿勢を保ち続ける稲川、旺盛なファイトで頂点に返り咲き

・昨年は悔しいベスト8だった元世界代表の稲川が、2年ぶりの頂点に返り咲いた。「昨年からいろいろと自分を変えていく努力をした。まだ途中ですけど、今できることを精一杯やろうと思っていた。同じことをしていたら勝てない、それは常に心に留めています」と未だに進化を止めない姿勢に脱帽。坂本との決勝で見せたラリー戦での駆け引きは見ごたえがあった。

 

〈女子ローセブンティ〉
優勝:日下部鈴子(チャイム・神奈川)
準優勝:宮澤喜美子(卓習会・東京)
3位:船ケ山昌子(サクセス・愛知)、島田美鈴(淑友クラブ・東京)

女子ローセブンティ優勝の日下部、マスターズで14回目のV

・実力者ひしめく女子ローセブンティは、日下部が準決勝で船ヶ山、決勝で宮澤を連破して優勝。マスターズで過去13回の優勝を誇る日下部だが、優勝は2015年大会のローシックスティ以来。正確なバックショートから積極的にフォア強打を打ち込み、決勝では長身の宮澤との激しいラリー戦を制した。

 

〈女子ハイセブンティ〉
優勝:高橋邦子(千代田クラブ・千葉)
準優勝:橋村三枝(PROGRESS・兵庫)
3位:生田目榮子(NTC・東京)、太田裕子(冠雲・東京)

女子ハイセブンティは、高橋がうれしい地元Vを達成した

・女子ハイセブンティは地元・千葉から出場の高橋が、2017年大会のローシックスティ以来の優勝。「千葉での大会なので、今回の優勝を狙っていました。傷めていた左ひざを手術して、それを乗り越えて優勝できた。皆さんも頑張れば乗り越えられるというのを見せられたのがうれしいです」と優勝後のコメント。6試合で決勝の1ゲームを落としたのみと、圧巻の強さを見せた。

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