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全日本マスターズ、男子サーティ〜フィフティの結果。サーティは前回2位の飯野弘義がリベンジV

千葉・流山市のキッコーマンアリーナ(流山市民総合体育館)で行われていた『2023年全日本選手権(マスターズの部)』。12月3日に大会最終日を迎え、男女サーティ〜フィフティの6種目で優勝者が決定した。男子は5試合、女子は4試合を行う最終日のサバイバルレースを戦った選手たち。まず男子3種目のメダリストは下記のとおり。

〈男子サーティ〉
優勝:飯野弘義(T.O.M&卓球三昧・東京)
準優勝:加藤悠二(秋田市役所・秋田)
3位:川端友(卓球Riki・埼玉)、中村祥吾(リトルキングス・神奈川)

決勝で昨年のリベンジを果たし、男子サーティ優勝の飯野弘義

・男子サーティ決勝は昨年優勝の加藤と準優勝の飯野が再び相まみえた。昨年は1ー3で敗れた飯野が、「今年は対策をしっかりしてきたし、サービスからの3球目攻撃が良かった」とリベンジの初V。今年3月の東京選手権サーティで優勝している飯野だが、全国の個人タイトルはこれが初めて。躍動的なフットワークから繰り出すパワードライブに加え、金属音を放つバック強打で相手をねじ伏せた。

2014年世界選手権代表の塩野真人(Member of STIGA)は、3位に入った中村のパワードライブ連打に押し切られ、惜しくも4回戦で敗退。しかし、試合後は清々しい笑顔を見せ、会場からはあたたかい拍手が送られた。

会場を沸かせるラリー戦を展開した塩野(手前)と中村。最後は中村が打ち切った

 

〈男子フォーティ〉
優勝:西沢銘(RIN RIN卓球・神奈川)
準優勝:荻原典和(北海道アスティーダ・北海道)
3位:三田村宗明(リトルキングス・神奈川)、大森隆弘(木下グループ・神奈川)

正確な両ハンドドライブの連打で頂点に立った西沢

・男子フォーティは西沢が笑顔の初優勝を飾った。元全中国ジュニア準優勝などの実績を持ち、中国名は翟銘(ジャイ・ミン)。低くすべる球足の速い縦回転サービス、一度先手を奪ったら主導権を譲らない両ハンドドライブ連打で、抜群の勝負強さを見せた。

準優勝の荻原は、準決勝で優勝候補筆頭の三田村と大会随一の好ゲームを展開。ゲームオールジュースで勝利したが、さすがに体力的に厳しい部分があったか。

決勝はゲームオールにもつれたが、最終ゲームの出足で西沢が一気に突き放した

 

〈男子フィフティ〉
優勝:柳延恒(TEAM SATO・兵庫)
準優勝:李雁(PBクラブ・神奈川)
3位:外間政克(琉球レオフォルテ・沖縄)、藤田和彦(AQTA・東京)

抜群の威力に加え、弧線の低いフォアのパワードライブを見せた柳

・男子フィフティ決勝は元中国選手対決。低く切れたバックツッツキを左腕の李雁に打たせ、ラリー戦で優位に立ってフォアのパワードライブを打ち込んだ柳延恒が実力どおりの優勝を飾った。右ペン表の藤田が3位に入り、同じく右ペン表の森茂晃(大江戸ファンタジー)が第1シードの枝広一志(関西クラブ)らを破るなど、ペン表も存在感を発揮した。

男子フィフティ決勝は元中国選手対決、ハイレベルなラリー戦が随所に展開された

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