12月9日の日本卓球協会の理事会で、2024年4月の日本代表オフィシャルサプライヤーの入札を行うが、入札を前にして、2025年4月からWTTに自費参加する選手に関しては個人のウエアを着用できる方向で検討していくことが報告された。
従来、4年間の契約で日本代表のオフィシャルサプライヤーが決まる。現在は、男子がVICTASで、女子のミズノが2025年3月31日まで代表のオフィシャルサプライヤーとしての契約を結んでいる。協会から派遣される選手やスタッフは日本代表公式ウエアを着ているが、現在は自費参加している選手、コーチも日本代表公式ウエアを着用している。
以前から、選手や母体からは「自費参加する国際大会(WTTなど)は所属スポンサーや個人スポンサーのロゴが入ったウエア着用を認めてほしい」と協会に要望を出していた。
2025年4月1日から4年間のウエア契約の競争入札が、1年前である来年4月上旬に予定されている。その入札を前に、協会として個人ウエアの着用を認める方向で検討すると理事会で報告された。
個人ウエア着用はWTTスターコンテンダー、コンテンダー、フィーダーなどで容認されるが、WTTスマッシュ、チャンピオンズ、ファイナルズの3大会はオフィシャルウエア着用となる予定だ。
自費参加する選手たちの経費は今まで所属スポンサーや選手の母体、選手自身が負担してきた。ヨーロッパのWTT1大会に参加すると、渡航費と宿泊費でひとり50~60万円ほどかかり、選手や母体の負担は小さくはない。
今まではスポンサーのロゴの入ったウエアを着用できずに、スポンサーの露出も少なく、所属母体や個人スポンサーがつきにくいという事情も考慮された。
すでにヨーロッパや韓国などでは協会派遣でないWTTなどの国際大会では、所属チームや個人スポンサーの入ったウエアを着るのは当たり前になっている。WTT参戦のための経費が減るわけではないが、プロとして活動する選手が増えた現在、日本選手や母体にとって朗報とも言えるだろう。
*写真は全農カップで母体である木下グループのウエアを着る長崎美柚と、世界選手権で代表公式ウエアを着る長崎
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