卓球王国 2024年5月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

WTT男子ファイナルズ2023、張本智和は王楚欽にストレートで敗戦。戸上/宇田は善戦及ばず

1月3~5日にかけてカタール・ドーハで開催中のWTT男子ファイナルズは昨日(4日)男子シングルス、男子ダブルスの準々決勝が行われ、それぞれの種目でベスト4が出そろった。まず、男子シングルス準々決勝の結果は下記のとおり。

●男子シングルス準々決勝
樊振東(中国) 6、9、4 アルナ(ナイジェリア)
林高遠(中国) 4、-5、9、-9、5 馬龍(中国)
チウ・ダン(ドイツ) -2、12、-6、9 6 梁靖崑(中国)
王楚欽(中国) 10、8、6 張本智和(智和企画)

初戦でカルデラノ(ブラジル)に逆転勝利で勝ち上がったアルナ(ナイジェリア)は得意のフォアドライブが決まらず、樊振東(中国)に0-3で敗戦し、快進撃はならず。準々決勝で早くも同士討ちとなった馬龍(中国)と林高遠(中国)の対戦は、バックハンドが冴えた林高遠に軍配。最終ゲーム、マッチポイントを握られた馬龍はバックサービスを出して流れを変えようとするも、ラリーで得点が奪えなかった。

初戦で中国若手のホープ・林詩棟を退けたチウ・ダンは、梁靖崑(中国)とのフルゲームにもつれる大接戦を制して準決勝進出。バッククロスでのラリーではフォアサイドへのコース転換やブロックと攻撃を織り交ぜながら緩急をつけてミスを誘うなどの冷静な試合運びで、欧州勢として唯一ベスト4進出を果たした。

バッククロスでの安定性に加え、台上プレーも圧巻だったチウ・ダン

また初戦でオフチャロフ(ドイツ)に勝利して勝ち上がった張本智和(智和企画)は王楚欽(中国)と対戦。1ゲーム目、王楚欽のフォアを積極的に攻めた張本が10-9とゲームポイントを握るも取りきれず。2ゲーム目は、8-8まで一進一退の攻防が続いたが、王楚欽に3点連取され、続けてゲームを落とす。

3ゲーム目は5-5まで食らいついた張本だったが、ラリーで王楚欽の両ハンドを打ち崩せず、ストレート負けを喫した。

攻めた続けた張本だったが王楚欽の両ハンドを打ち崩せず

張本に勝利し準決勝へ駒を進めた王楚欽

男子ダブルスも準々決勝が行われ、ベスト4のペアが出そろった。男子ダブルス準々決勝の記録は下記のとおり。

●男子ダブルス準々決勝
樊振東/王楚欽(中国) 4、-11、8、5 黃鎮廷/何鈞傑(香港)
林高遠/林詩棟(中国) -10、7、6、4 フランチスカ/オフチャロフ(ドイツ)
A.ルブラン/F.ルブラン(フランス) 5、8、8 パン・コーエン/アイザック・クエク(シンガポール)
向鵬/袁励岑(中国) -8、8、5、-3、7 戸上隼輔/宇田幸矢(明治大)

戸上隼輔/宇田幸矢(明治大)は、向鵬/袁励岑(中国)にフルゲームの末に敗れ、惜しくも初戦敗退。互いに2ゲームずつ奪い合い、迎えた最終ゲームでは後陣での引き合いから戸上が前に出てバックカウンターを相手のフォアサイドへ鋭く決める好プレーも見せたが、勝負どころでの1点に泣き、準決勝進出とはならなかった。

写真提供:WTT

 

関連する記事