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女王の貫禄。早田ひな、長﨑美柚との左腕対決を制して今年も準決勝へ

●女子シングルス準々決勝
早田ひな(日本生命) 8、7、8、6 長﨑美柚(木下グループ)

女王・早田ひな、長﨑美柚との左腕対決を制して今年もベスト4進出!

昨年5月の世界選手権個人戦でも対戦し、早田が完勝していたこの左腕対決。長﨑は威力のある両ハンドドライブで早田を台から下げるが、そこはむしろ早田のフィールド。低く伸びる早田の両ハンドドライブ連打に、長﨑が先に攻守をミスする展開が続く。

すでにパリ五輪のシングルスの切符を手にしている早田。パリを見据え、さらにその先を目指し、「このタイミングでもやったことのないものに挑戦したい」とYGサービスも使った。練習そのものは高校時代から取り組み、すでにTリーグなどの舞台ではテストしていたYGサービス。4ゲーム目の10ー6のマッチポイントでは、そのYGサービスから完璧な3球目回り込みパワードライブで得点。鮮やかに試合を締めくくった。

「4ー0ではあったんですけど、点数は中盤まで競るゲームが多かった。そこからの自分の戦術や駆け引きがすべてうまくいったからこそ、抑えることができたのかなと思います」(早田)

平野美宇と伊藤美誠の五輪代表選考レースが注目を集める中、早田がここまで落としたゲームは6回戦の芝田(ミキハウス)戦の1ゲームのみ。静かに、しかし悠然と勝ち上がっていく。「今大会、シングルスだけだと(進むのが)早いなあ、という感じですね。体力的には100%の状態でできているんですけど、もっとお客さんの前で試合がしたいなと感じます」(早田)。そう語る表情からは、充実と余裕が感じられた。

一方、敗れた長﨑は今大会もシングルスの表彰台には届かず。天性のパワーに加え、台上でもチキータ以外にプレーの幅を広げているが、台から距離を取った時のプレーと緩急の使い分けをさらに向上させていきたい。残る木原とのダブルスでタイトル獲得を目指す。

 

ストレートで長﨑を沈めベスト4進出を決めた早田

長﨑は表彰台にあと1歩及ばず

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