1月11日、ITTF(国際卓球連盟)はプレスリリースで、中国・四川省の成都市で開催予定だった世界卓球選手権団体戦を4月17〜26日に開催することを発表した。
大会会場は、昨年建設されたばかりの成都市高新区体育センター。選手団は会場近くのふたつのホテルに宿泊し、外部との接触を制限する「バブル方式」で大会が行われる。今回の団体戦は「ファイナル」と銘打たれ、出場チーム数は40チームに制限される。
ITTFのペトラ・ソーリング会長は「2022年の世界選手権団体戦を、4月に成都で行うことが承認されたことをうれしく思います。先行きが不透明な状況の中で、我々にとって重要なこのイベントを確実に成功させるため、必要なあらゆる措置を講じてくれたホスト(中国卓球協会および成都市)に感謝します」とコメントしている。
ITTFのスティーブ・デイントンCEOもまた、「世界選手権に向けた成都での準備には、非常に自信を持っている。イベントを安全に行うための新型コロナウイルス感染症の予防措置について、ホストと緊密に協力している」と語っているが、すでに開催までに残された時間は3カ月余り。新型コロナウイルス感染症もオミクロン株の流行により、世界的に再び感染者数が増え、今後の状況は不透明だ。
現在、四川省では入国者に対し、14日間の集中隔離と7日間の自宅隔離という措置が取られ、中国への入国時のビザの取得も義務付けられている。大会準備委員会は選手団に対し、ビザの取得のサポートなどを行う予定で、2月に行われる北京冬季五輪の閉幕後、状況は変化していくだろう。
※上写真はITTFのペトラ・ソーリング会長
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