1月18日に行われた韓国卓球協会の理事会で、韓国男女チームの新しい監督が選出された。新しい男子チーム監督は、03年世界選手権準優勝の実績を持つ朱世爀(チュ・セヒュク)氏。そして女子チーム監督には、日本で淑徳大学女子卓球部を「常勝軍団」に育て上げ、女子JNT(ジュニアナショナルチーム)監督も務めた呉光憲(オ・グァンホン)氏が就任した。
昨年8月の東京五輪閉幕後、今年9月に中国・杭州で行われるアジア競技大会までは男子の呉尚垠監督、女子の秋教成監督による強化体制を継続すると発表していた韓国卓球協会。しかし、11月の世界選手権ヒューストン大会でも韓国チームは成績が振るわず、柳承敏(04年アテネ五輪金メダリスト)会長が改革に乗り出した。
男子の朱世爀監督は、現役時代に「世界最強のチョッパー」「カットの鉄人」として名を馳せた名選手。2017年に一度現役を引退した後、三星生命女子チームのコーチを務めていたが、その後現役に復帰。Tリーグの琉球アスティーダでのプレーをご記憶の方も多いだろう。指導者としての実績は少ないが、柳承敏会長からの信任が厚く、選手間でも人望のある「兄貴分」として監督に就任した。
一方、女子の呉光憲監督は、2016年まで日本女子JNTの監督を務めた後、韓国の実業団チーム『ボラム ハレルヤ』で監督を務めた。練習場でもベンチでも熱血指導で知られた情熱家。選手としての実績がない指導者の監督就任は韓国では異例だが、その豊富な指導実績を買われ、低迷を続ける韓国女子の立て直しを託された。両監督とも代表チーム監督の専任として、「アジアの虎」の復活に挑む。
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