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【PICK UP】『フェリックス・ルブラン ハイパーカーボン』/F.ルブランと共同開発。 ティバーが放つ革命的ブレード

<卓球王国2023年12月号より>

F.ルブランと共同開発。

ティバーが放つ革命的ブレード

 

 ヨーロッパの新星としてメキメキと頭角を現しているフランスのルブラン兄弟。兄のアレクシスがパワフルなシェーク攻撃型なのに対して、弟のフェリックス(以下/F・ルブラン)はヨーロッパ選手としては異例の中国式ペン攻撃型。

 17歳ながら世界ランキングを14位まで上げてきているF・ルブラン。ヨーロッパにも、アジアにも見られない唯一無二のプレースタイルを武器に、世界の頂点を目指している。

 そのF・ルブランがティバーと共同開発したラケットが、(2023年)11月に発売予定の『フェリックス・ルブラン ハイパーカーボン』(以下/FL ハイパーカーボン)だ。特殊素材をインナーに搭載したラケットだが、注目すべきはティバーで初採用の『ハイパーカーボン』という新素材。数種類のカーボン素材から「自分に1番合っている」とF・ルブランが選んだ新素材だ。

 「『FL ハイパーカーボン』は、インナー仕様でありながら、十分なスピードを出すことができ、コントロール性能も非常に高い。ぼくは両面に『ハイブリッドK3』(以下/K3)を使っているが、この組み合わせはスピンとスピードのバランスが完璧になる」(F・ルブラン)

 ティバーからひと足早く試打用に『FL ハイパーカーボン』を提供してもらい、F・ルブランと同じ『K3』を貼って打ってみた。フォアドライブ、裏面ドライブ、カウンター、台上など、ひととおりの試打を終えて思わずつぶやいたのは、「なにこれ、めちゃくちゃ打ちやすい」。

 スピード面ではアウターとインナーの中間的な弾みがあり、ボールがしっかりと弧線を描いてくれるので、ラケット角度を被せてフルスイングのドライブをしてもオーバーミスの心配がない。ストップやツッツキといった台上の細かなプレーもネットミスがなく、バランスに優れている。

 デザインも秀逸で、ティバーのプロダクトチームから、「フランスと、フランス革命のイメージを色彩として取り入れた」というメッセージが届いている。

 今回紹介するのは中国式ペンだが、シェークのフレアとストレートもラインナップされているので、シェークの選手にもお勧めしたい。

F.ルブラン

ティバーのラケットとして初めて採用された『ハイパーカーボン』

ティバー

攻撃用ラケット ●26,400(税込)

木材5枚+ハイパーカーボン2

板厚:5.9㎜ グリップ:FLST・中国式ペン

平均重量:FLST85g/中国式ペン=87g

●TIBHAR JAPAN 0362337506

 https://tibhar-japan.com/

photo >> Yoshinori Eto

text >> Manabu Nakagawa