「2022 LIONカップトップ32」の1日目が終わり、男女のベスト4が決まった。9月に延期となった世界選手権団体の選考とパリ五輪の選考も兼ねている大会で、全日本チャンピオン(戸上隼輔)と五輪シングルスメダリスト(伊藤美誠)は代表が決まっており、それ以外の代表4名がこの大会で選出された。
男子で準決勝に進んだのは、張本智和(木下グループ)・丹羽孝希(スヴェンソン)・及川瑞基(木下グループ)・横谷晟(愛知工業大)で、全日本選手権優勝で出場権を獲得している戸上隼輔(明治大)を加えたこの4人が世界代表となった。
最大のサプライズは、やはり横谷の快進撃だろう。初戦で全日本ジュニアチャンピオンの吉山をノックアウトし、2回戦でも持ち前の豪打で、英田のカットと攻撃を粉砕した。さらに準々決勝では愛知工業大のチームメイトである曽根をも、竜巻のような両ハンドドライブで圧倒した。「同士討ちに強い」という横谷、今回はドローにも恵まれたようだが、ついにそのポテンシャルが開花の時を迎えたのか。
張本は松島と篠塚という左腕の難敵に対し、闘志満々ながらも冷静な攻守を随所に見せて快勝。丹羽はTリーグプレーオフファイナルからハードな連戦で、今日も3試合を戦ったが、好調をキープしている。及川は準々決勝で有延に3−1とリードされて窮地に立たされたが、鮮やかな逆転勝ちで初の世界代表の座をつかんだ。
●男子シングルス準々決勝(3回戦)
張本智和(木下グループ) 5、9、-7、7、8 篠塚大登(愛工大名電高)
横谷晟(愛知工業大) 5、4、5、-9、10 曽根翔(愛知工業大)
丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス) 8、10、-9、9、11 上田仁(T.T彩たま)
及川瑞基(木下グループ) -5、13、-7、-2、4、7、6 有延大夢(琉球アスティーダ)
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●男子シングルス2回戦の結果
篠塚大登 7、-8、6、-9、9、-4、8 戸上隼輔
張本智和 6、4、9、6 松島輝空
横谷晟 -9、4、9、9、4 英田理志
曽根翔 12、8、-7、7、8 宇田幸矢
丹羽孝希 10、7、11、-12、6 田中佑汰
上田仁 -7、10、8、7、4 谷垣佑真
有延大夢 -6、7、6、2、9 鈴木颯
及川瑞基 -4、7、10、9、-6、5 吉村真晴
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●男子シングルス1回戦
戸上隼輔(明治大) 6、4、9、-9、4 龍崎東寅(三井住友海上火災保険株式会社)
篠塚大登(愛工大名電高)5、3、-7、3、11 森薗政崇(BOBSON)
張本智和(木下グループ) 6、-9、7、2、10 吉村和弘(岡山リベッツ)
松島輝空(星槎中) 5、6、10、-8、8 濵田一輝(愛工大名電高)
横谷晟(愛知工業大) 8、13、7、9 吉山僚一(愛工大名電高)
英田理志(愛媛県競技力向上対策本部) 8、5、5、4 三木隼(野田学園高)
宇田幸矢(明治大) 12、-9、3、7、8 村松雄斗(東京アート)
曽根翔(愛知工業大) 7、-8、7、7、-7、7 松下大星(クローバー歯科カスピッズ)
丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス) 6、5、6、0 高橋航太郎(実践学園高)
田中佑汰(愛知工業大) 6、9、9、-7、-4、9 木造勇人(愛知工業大)
谷垣佑真(愛知工業大) 6、-7、6、10、3 川上流星(新発田ジュニア)
上田仁(T.T彩たま) 8、8、10、8 高見真己(愛知工業大)
有延大夢(琉球アスティーダ) -10、5、-8、10、6、6 神巧也(T.T彩たま)
鈴木颯(愛工大名電高) 4、8、8、4 吉山和希(愛工大名電中)
及川瑞基(木下グループ) 3、-5、7、9、5 吉田海斗(専修大)
吉村真晴(愛知ダイハツ) 4、6、7、4 坂井雄飛(愛工大名電中)
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