卓球王国 2024年4月22日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

シンガポール スマッシュで宇田幸矢と早田ひなが8強。男女複も日本ペアが決勝へ

3月7日からシンガポールのOCBCアリーナで行われている『シンガポール スマッシュ 2022』。世界ランキングポイントがオリンピックや世界選手権と同等である『WTT グランドスマッシュ』の初開催の大会として行われ、世界のトップ選手が参戦している。

男女シングルスはベスト8が決定。男子シングルスで宇田幸矢(明治大)がボル(ドイツ)、昨年の世界選手権16強の林鐘勲(韓国)との左腕対決を制してベスト8入りを決めた。ボルの懐の深い攻守に対し、チキータだけの力攻めに頼らず、ストップやツッツキから打たせて狙う「うまさ」を見せている。

冷静かつ闘志あふれるプレーでベスト8に入った宇田幸矢(Photo:WTT)

一方、ライオンカップトップ32を制して復活の狼煙(のろし)をあげた張本智和(木下グループ)は、初戦でジャー(アメリカ)に1ー3で苦杯を喫した。ともに縦回転からの両ハンド攻守というスタイルだが、台上で思うように先手が取れず、優位と見られたバック対バックでも後手に回った。完全復活にはまだ道半ばか。

日本から6名が出場した女子シングルスは、石川佳純(全農)と早田ひな(日本生命)が8強。石川は3回戦で鄭怡静(チャイニーズタイペイ)をゲームオールで破り、早田も李皓晴(香港)との接戦を制した。伊藤美誠(スターツ)は右シェークフォア表のユエン・ジアナン(フランス)のまさかの苦杯。異質型にはめっぽう強い伊藤だが、ユエン・ジアナンの投げ上げサービスにリズムを崩され、リスキーな5ゲームズマッチに散った。

タイペイ女子のエース・鄭怡静との激戦を制した石川佳純(Photo:WTT)

男子ダブルスでは世界選手権男子複3位の宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)、女子ダブルスでは世界選手権女子複準優勝の早田ひな/伊藤美誠(日本生命/スターツ)が決勝進出。宇田/戸上は樊振東/王楚欽(中国)と激突し、早田/伊藤は世界選手権女子複決勝でも対戦した王曼昱/孫穎莎(中国)に再び挑戦する。

13年世界選手権優勝ペアの荘智淵/陳建安を破った宇田(左)/戸上(Photo:WTT)

準決勝で国際ペアのスッチ/ポルカノバに競り勝った早田(手前)/伊藤(Photo:WTT)

これまでに終了した主な試合の結果は下記のとおり。今日、3月17日は男女シングルス準々決勝が行われ、ベスト4が決定する。14日間に渡って行われることもあり、タイムテーブルはオリンピックより緩やかと言っていいほどだ。

 

〈男子シングルス〉●予選トーナメント1回戦
戸上隼輔(明治大) 6、9、9 ボボチカ(イタリア)
アレグロ(ベルギー) 3、11、ー6、8 吉村和弘(岡山リベッツ)
●2回戦
戸上隼輔 6、6、6 ベー・クンティン(シンガポール)
ピスチェイ(スロバキア) 4、1、8 神巧也(T.T彩たま)
●3回戦
戸上隼輔 8、7、5 デサイ(インド)
●決勝トーナメント1回戦
森薗政崇(BOBSON) 7、10、7 ワン・ヤン(スロバキア)
宇田幸矢(明治大) 10、9、11 廖振珽(チャイニーズタイペイ)
ヨルジッチ(スロベニア) ー12、7、ー9、8、9 戸上隼輔
ジャー(アメリカ) ー7、9、9、3 張本智和(木下グループ)
●2回戦
樊振東(中国) 8、6、11 森薗政崇
宇田幸矢 8、ー10、ー10、10、5 ボル(ドイツ)
●3回戦
宇田幸矢 9、10、ー3、10 林鐘勲(韓国)
フランチスカ(ドイツ) 6、ー8、9、ー9、9 許シン(中国)
樊振東(中国) 4、ー6、ー11、5、7 安宰賢(韓国)
馬龍(中国) 10、ー6、ー8、5、6 王楚欽(中国)

 

〈女子シングルス〉●決勝トーナメント1回戦
伊藤美誠(スターツ) 3、5、ー9、5 ハン・イン(ドイツ)
石川佳純(全農) 2、8、10 リリー・チャン(アメリカ)
平野美宇(日本生命) 6、ー7、9、3 ヤン・シャオシン(モナコ)
早田ひな(日本生命) 4、ー9、9、ー7、1 ドヌッテ(ルクセンブルク)
陳夢(中国) 8、7、9 佐藤瞳(ミキハウス)
鄭怡静(チャイニーズタイペイ) 5、ー9、4、ー9、15 加藤美優(日本ペイントマレッツ)
王芸迪(中国) ー9、9、ー8、6、6 陳幸同(中国)
●2回戦
伊藤美誠 6、ー6、7、10 陳思羽(チャイニーズタイペイ)
石川佳純 11、5、5 マテロバ(チェコ)
早田ひな 4、2、4 ゴイ・ルイシュアン(シンガポール)
王芸迪(中国) 11、7、8 平野美宇
●3回戦
石川佳純 8、8、ー5、ー8、1 鄭怡静
早田ひな 5、ー6、8、10 李皓晴(香港)
ユエン・ジアナン(フランス) ー5、7、8、7 伊藤美誠
孫穎莎(中国) 5、5、9 劉詩ウェン(中国)

 

〈男子ダブルス〉●1回戦
宇田幸矢/戸上隼輔(明治大) 4、9、ー10、3 ボボチカ/ストヤノフ(イタリア)
●準々決勝
宇田幸矢/戸上隼輔 8、ー10、7、7 スーディ/エチェキ(ハンガリー)
●準決勝
宇田幸矢/戸上隼輔 9、5、ー11、5 荘智淵/陳建安(チャイニーズタイペイ)

 

〈女子ダブルス〉●1回戦
早田ひな/伊藤美誠(日本生命/スターツ) 6、4、14 バラゾバ/マテロバ(スロバキア/チェコ)
●準々決勝 
早田ひな/伊藤美誠 7、4、8 カマス/バトラ(インド)
●準決勝
早田ひな/伊藤美誠 5、ー8、13、ー11、9 スッチ/ポルカノバ(ルーマニア/オーストリア)

 

〈混合ダブルス〉●1回戦
張本智和/早田ひな(木下グループ/日本生命) 8、3、5 張禹珍/田志希(韓国)
●準々決勝
黄鎮廷/杜凱琹(香港) 9、6、6 張本智和/早田ひな
●決勝
王楚欽/孫穎莎(中国) 3、10、4 林昀儒/鄭怡静(チャイニーズタイペイ)

関連する記事