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大会報道

【パリパラ卓球】古川佳奈美と和田なつきがメダル獲得決定!

「パリ2024パラリンピック卓球競技」は大会後半のシングルスが進行中。日本時間の本日(9月4日)未明に行われた女子クラス11(知的障がい)の準々決勝で、古川佳奈美と和田なつきがともに勝利して準決勝進出。パラリンピックでは銅メダル決定戦が行われないため、両選手の銅メダル以上の獲得が確定した。
東京大会に続き2度目の出場となった古川は、初戦となった準々決勝でコスミナ(ウクライナ)と対戦。リオ2016パラリンピック金メダリストであり、東京大会では予選リーグの初戦で古川が勝利した相手だ。しかし東京大会の予選リーグでは、古川を含め3人が2勝1敗で並び、ゲーム率計算により古川は3位に。準決勝進出(=メダル獲得)をあと一歩のところで逃し、涙を飲んだ。今大会の準々決勝では、古川は2ゲーム目をジュースで奪われたものの、落ち着いたプレーで3-1で下し、悲願のメダルを獲得した。
またパラリンピック初出場の和田なつきも、シードにより準々決勝からのスタート。サントス(ブラジル)に対して1ゲーム目のジュースをものにすると、3-0のストレートで勝利。古川とともにメダルを確定させ、喜びを爆発させた。
同日に行われた他のシングルスの試合では、クラス(C)8(立位)準々決勝で、友野有理がダレン(ノルウェー)に対し、2-1とゲームをリードするも接戦の末に敗れ、惜しくもメダルに手が届かず。3大会連続出場のC9(立位)岩渕幸洋は、初戦となるベスト8決定戦で、セパス(スペイン)に各ゲームとも競りながら1-3で敗れた。また世界ランキング2位で本大会に臨んだC7(立位)八木克勝は、準々決勝でプンポー(タイ)と対戦。昨年8月のパラジャパンオープン決勝では、八木が死闘の末に劇的な逆転勝利を収めた相手だったが、八木と同じく気迫のプレーを見せるプンポーにリベンジされる形となった。
●女子シングルスC8 準々決勝
友野有理 2(11-8, 8-11, 11-8, 9-11, 9-11)3 ダレン(ノルウェー)
●男子シングルスC9 ベスト8決定
岩渕幸洋 1(9-11, 11-9, 7-11, 9-11)3 セパス(スペイン)
●男子シングルスC7 準々決勝
八木克勝 0(9-11, 8-11, 4-11)3 プンポー(タイ)
●女子シングルスC11 準々決勝
和田なつき 3(12-10, 11-8, 11-6)0 サントス(ブラジル)
古川佳奈美 3(11-5, 10-12, 11-4, 11-9)1 コスミナ(ウクライナ)

しゃがみ込みサービスからの速攻を武器とする古川。東京大会で逃したメダルを獲得した

昨年、一気に頭角を現してパリパラ出場権を手にした和田。初出場でのメダル獲得の快挙となった

写真提供:一般社団法人日本肢体不自由者卓球協会
撮影:小中村政一
今後の日本勢試合予定
C4(車いす)準々決勝 七野一輝 vs チャイウット(タイ)
C11(知的)準々決勝 竹守彪 vs フォン アイネム(オーストラリア)

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