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孤高のプロフェッショナル。小西海偉「めちゃ不安ですよ。でも、ぼくはプロ。試合で勝てばお金が入る。だから頑張る」

 

ポーランドのスーパーリーグ「デコルグラス・ジャウドボ」と契約した小西海偉(旧姓吉田)。5月に41歳を迎える小西は世界を旅するプロフェッショナルだ。

青森山田高、青森短大卒業後に日産自動車に入り、その後、大阪のグランプリを経て、フランスリーグ→ロシアリーグ→中国・甲A→中国・超級→ポーランドリーグと経験してきた。

日本で所属していた東京アート卓球部が休部となり、再びポーランドリーグに参戦することを決めた小西選手へのインタビュー。

 

ーー2月の東京アート卓球部の休部はどう受け止めたんでしょう?

小西 休部のことを聞いた時には頭が真っ白ですよ。ぼくは50歳までアートで現役をやって、その後アートの監督をやりたいという絵を描いてましたから。「まさか」という気持ちでした。気持ちは複雑で、冷静にはなれなかった。「どうしようか」と思い、すぐに日本リーグのチームを探そうとしたけど、どこも(会社の)仕事をしながらのチームだから難しかった。

ーー今まで数多くの海外リーグを経験しているけど、ポーランドリーグへの参戦が決まりましたね。

小西 今まで5シーズン、ポーランドでやり、優勝2回、2位を1回経験していますが、まずはヨーロッパチャンピオンズリーグに出られるチームを探しました。年間契約でプレーできるチームが良かった。(妻の)杏ちゃんには「卓球をやりたいんでしょ? 行ってきなさい、君を欲しがっているチームに行ってきなさい」と背中を押してもらいました。それはうれしかったけど、同時に悲しかった。簡単に「行きなさい」と言われたから(笑)。まあ、彼女は普通の男よりも男らしい人ですから(笑)。

ーーポーランドリーグは慣れているから不安はないでしょ?

小西 いや、めちゃ不安ですよ。新しいチームだし、コロナで2年間行けなかったので久しぶりのポーランドリーグだから。ちゃんと勝たなきゃいけないし、自分のこの年齢でどこまでできるんだろうという不安はあります。まあ、その不安が自分の力にもなっていますね。サッカーのキング・カズの年まで頑張るのが目標。おれはまだ海外でプレーしているけどね。

ーー技術はそう衰えないと思うけど、やはりモチベーションというメンタルと体の問題なのかな。

小西 体には気をつけていますよ。ただ花粉症には勝てない(笑)。今ひどいけど、運動しているほうが楽だから、このインタビュー(夜の9時)終わったらランニングに行ってきますよ。メンタルはね、試合で勝てばどんどん良くなるんですよ。調子も上がる。とにかく勝てばOK。

ーーポーランドリーグと言っても、9月まで試合がないのがきついね。

小西 そうなんですよ。だから4月1日に出発して、カタールリーグに参戦してきます。結構、ヨーロッパからも選手が来るんですよ。試合は4月5日から17日まで。それに日本リーグでは関西卓球アカデミーに所属し、(ゴールド制で)2部リーグに出ます。

ーーもうすぐ41歳だけど、そのエネルギッシュな姿勢と、モチベーションはすごいね。卓球が好きということなのかな。

小西 そうじゃないです。ぼくは卓球のプロフェッショナルです。単純に試合で勝てばお金が入る。お金が入れば良い生活ができます。それが大切です。だからもっともっと頑張りますよ。

もうすぐ41歳だと言うのに小西海偉の意欲は衰えない

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