1月の全日本選手権で13年ぶりに決勝に進出し、話題の的となった松平健太(ファースト)。多彩なテクニックとクレバーな戦術を駆使したプレーは30歳になっても健在だ。
その松平のプレーを支えているのは、繊細なタッチと大胆な発想から生まれる台上プレー。どんなサービスに対してもピタリと台上で止まるストップを軸にしながら、ツッツキ、フリックを混ぜて台上を支配する。2年前に練習の中で遊びのプレーとして使った、打球点を極限まで落としてから短く止めるストップは、いつしか強力な武器となり、全日本でも対戦相手を翻弄するなど効果を発揮。卓球王国ではその技を「ゆるふわストップ」と命名。今では松平を始めとして、周りのトップ選手たちも「ゆるふわ」と呼んでいる。
4月21日発売した6月号では、松平の台上技術を特集。松平によるゆるふわストップのやり方を徹底紹介するだけではなく、全日本の準決勝で対戦した吉村真晴(愛知ダイハツ)には、対戦相手として感じたゆるふわストップのすごさを、そして全日本ベンチに入った岸川聖也(ファースト)には、コーチとして感じたゆるふわストップについてコメントを掲載。
また、右横上回転、左横回転、下回転、ナックルといった様々な回転のサービスに対するストップ時のラケット角度の作り方とスイングのポイントも松平が丁寧に解説。「ストップの一番のポイントは、回転に対するラケット角度の作り方です。それをきちんと理解することができれば、ストップを身につけることができます」と松平。
世界でも松平だけが行うテクニックのゆるふわストップは、試合の中のアクセントとして「数回使うくらい」と松平。ゆるふわストップは眼福的なテクニックではあるが、トライしてみる価値はある技。ベースとなるストップをしっかり覚えることを忘れないでほしい。
卓球王国のYou Tubeでは動画で松平健太の「ゼロストップ」を紹介。
スーパースローは必見の価値あり!!
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