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【卓球】パリ五輪選考ポイントの追加と、来年の世界選手権の代表選考について

6月4日、日本卓球協会が定例の理事会を終え、星野一朗専務理事と宮﨑義仁常任理事・強化本部長がリモートで会見を行った。

 

会見の主な内容は以下の通り。

「議題にある役員候補については、現時点では人名などをお話することはできませんが、理事の男女比について女性40%、外部25%ということを守る形で評議委員会にあげています」(星野専務理事)

 

また、パリ五輪代表に向けた選考ポイントに追加項目があり、それについて宮﨑氏は次のように説明した。

「昨年9月に理事会で決まった選考ポイントに次の項目を追加しました。WTTなどの国際大会で中国選手の世界ランキングトップ3(大会時)にシングルスで勝利したらポイントを与えます。7ゲームズマッチでの勝利で15ポイント、5ゲームズマッチで勝てば10ポイント。なお、団体戦での勝利はポイント対象外。

個人戦のシングルスのみにしたわけは、団体戦での勝利を入れると起用される、されないなどの不公平感があるという意見が選手たちから多く出たためです。このポイントが適用される期間は、来年1月30日から再来年1月20日まで。

この追加ポイントについては、選手たちから要望が出てきたためです。私も対中国に勝利してのポイントは大変良いことだと感じ、理事会に提案しました。日本のトップの選手たちは対中国ということが明確になり、それによって強化も加速していくと思っています。

男女NT、男女NT候補、ジュニアNTの選手たちにアンケートを渡して、いろいろな意見をもらった。また、母体にも同様にアンケートをとって意見をいただき、今回の提案を行いました」(宮﨑常任理事)

 

来年に南アフリカで開催が予定されている世界選手権(個人戦)の日本代表については、次のようなコメントがあった。

「本来ならば東アジアのどこかで東アジア予選会をやらなければいけないのですが、5月21日までに立候補地がなかった。そのため今年10月〜12月に予定されているアジア選手権がアジア大陸予選会となります。

アジア選手権には日本は男女各5名が代表になりますが、それは現在行われている選考ポイントの上位5名が選ばれます。男女ダブルスは2ペア、混合ダブルスは2ペア。アジアからの代表枠はシングルスが16〜20名、ダブルスが各10ペア。このアジア選手権(大陸予選会)に出場していないと、世界選手権には出場することができません。

また、来年に延期になったアジア競技大会については、すでに決まっている代表メンバーは変えずに臨みます。ただし、パリ五輪の選考ポイントも据え置きのままになります」(宮﨑常任理事)

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