7月17日、大田区総合体育館にて、木下グループが主催する小学生以下を対象とした「木下グループカップ2022」が開催された。男女ホープス・カブ・バンビの計6種目が行われ、全国から約400名ほどの選手が参加した。
試合開始に先駆けて、東京五輪混合ダブルス金メダルの水谷隼と2021年全日本チャンピオンの及川瑞基(共に木下グループ)によるイベントが行われた。イベント内では、水谷、及川の二人が実際に行っていた練習メニューの紹介やエキシビジョンマッチ、子どもたちに向けたプレゼントなど盛りだくさんの内容で、子供たちも楽しそうにイベントに参加した。イベント後に及川は「コロナで中々子ども達と触れ合う機会が少ないですが、こうして貴重な機会を得たので、将来を担う子ども達に向けてアドバイスができたら良いなと思ってます」と語った。
試合では、7月28日から行われる予定の全日本ホカバを前に、関東圏のみならず北海道や愛知など全国から多くの選手が参加し、熱い戦いを繰り広げた。
男子バンビでは吉岡良(マイダス)が優勝。バンビとは思えないほどの力強いプレーと威力のあるバックハンドが光った。
女子バンビは鈴木希華(マイダス)が優勝。決勝では優勝候補の1人である木方(T.T彩たま)相手に果敢に攻撃を仕掛け、終盤は完全に流れを引き寄せた。
男子カブでは川口洋翔(偉関TTL)が安定感のあるプレーを武器に頂点に立った。決勝では苦しい場面も見られたが、冷静なプレーで勝ちきった。
女子カブで優勝を飾ったのは村松心菜(羽佳卓球倶楽部)。昨年の全日本バンビベスト8の榎本(小山卓修会)などの実力者がいる中で、攻撃力のあるフォアハンドを武器に一気に頂点まで駆け上がった。
昨年の全日本カブベスト4の長本(早実キッズ)、木方(T.T彩たま)らが出場し、全日本ホープスさながらのハイレベルな戦いが繰り広げられた男子ホープスで頂点に立ったのは加瀬楓真(ファースト卓球スクール)。準決勝で長本をフルセットの末破ると、決勝でも長谷部(羽佳卓球倶楽部)との激しい打ち合いを制し優勝をもぎ取った。
女子ホープスでは高橋青葉(TIT)が優勝。準決勝では村山(スネイルズ)と互角の戦いを繰り広げるが、サウスポーから繰り出されるバックハンドと変化の激しいしゃがみ込みサービスを駆使して勝利。決勝でも自分のプレーを貫き見事優勝を果たした。
また、試合と同時平行で木下マイスター東京、木下アビエル神奈川の選手とのチャレンジマッチ企画も行われた。試合に負けてしまった選手も帰宅することなく、Tリーガーたちとのチャレンジマッチを楽しんだ。
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