12月22日、ITTF(国際卓球連盟)はプレスリリースで、2021年2月28日~3月7日に開催予定だった世界卓球選手権釜山大会(団体戦)を中止することを発表した。
本来は2020年3月22~29日に開催予定だった釜山大会。すでに「(2020年)6月21~28日」「9月27日~10月4日」と二度の延期日程の発表を経て、2021年2月28日~3月7日の開催を目指していた。しかし、一時は新型コロナウイルス感染症の封じ込めに成功していた韓国で、再び感染者数が増加。韓国卓球協会の柳承敏会長から、韓国国内では今後数カ月間、主要な国際スポーツイベントの開催は許可されないことが報告され、ついに大会の中止が決定した。
世界選手権は1940~1946年に第二次世界大戦によって中断されているが、それ以降の開催中止は今回が初めてのケース。韓国卓球界にとっては世界選手権の国内開催は悲願のひとつだったが、かなわなかった。2021年の世界選手権は東京オリンピック後に開催され、詳細については来年1月に発表される。釜山の大会組織委員会は、同大会もしくは主要な世界規模の国際大会の開催について検討するよう、ITTFに依頼している。
●上写真:2019年世界選手権個人戦の最終日で、次回開催地としてITTF旗を受け取る韓国卓球協会の柳承敏会長(右端)。中央はトーマス・バイカートITTF会長
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