卓球王国 2022年5月20日 発売 vol.302
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トピックス

T女子ファイナル、最後の最後で早田決め、日生が3連覇

  日本生命レッドエルフ  3-2  木下アビエル神奈川

○平野美宇/前田美優 -8、6、6 長崎美柚/浜本由惟

 森さくら   -7、9、-11、-8     石川佳純○ 

 早田ひな   7、-9、-9、-9     木村香純○

○平野美宇   -7、8、8、-6、11      長崎美柚

○早田ひな    10             木村香純

日生のダブルス、平野と前田が貴重な勝利をあげた

 

昨日の男子の琉球アスティーダの初優勝の余韻が残る東京・立川の立飛アリーナで女子のファイナルがスタートした。

トップのダブルスで日生ペアが6-2とリードするも、木下ペアがジリジリと追いかけ、7-8から4本連取で11-8、木下ペが1ゲーム目を逆転で奪った。

2ゲーム目、日生ペアが6-2とまたもやリード、今度は11-6と振り切った。

最終3ゲーム目は6-6からスタート。平野のフリック、前田の4球目攻撃で2本連取し、8-6。最後は平野のバックハンドがストレートに決まり、5本連取し、11-6で日生ペアが勝利した。

森に競り勝った全日本チャンピオンの石川

 

2番は日生が森、木下は石川が登場。全日本チャンピオン石川は落ち着いた試合の入り方で、1ゲーム目を11-7で先取した。

2ゲーム目は森ペース。3-4から5本連取し、8-4。11-9で森がゲームを奪い返した。

3ゲーム目は出足から森ペース。8-2とリードし、そのまま逃げ切るかと思ったが、石川が4本連取で8-6。日生がタイムアウトを取るも、8-8に石川が追いつく。10-8と森がゲームポイントを取ったが、10-10。最後は石川が攻め、13-11で苦しいゲームを取った。

4ゲーム目、石川は巧みなブロックで森の攻撃をかわし、要所でカウンターを打ち込む。9-6と石川リード、10-8から最後はバック強打で森のフォアを打ち抜いた。3ゲーム目がこの試合のキーゲーム。石川の緩急をつけたブロックが光った。

早田を破った木村。攻守のバランスの良いプレーで勝利をあげた

 

3番は日生が早田、木下は木村。1ゲーム目、時折木村のカウンターが決まるも11-7で早田が取った。

2ゲーム目、木村は4-1とリード、早田は5-5で追いつくも、11-9と木村が取り返した。

3ゲーム目、木村は7-4とリード、最後は木村のフォアカウンターが決まり、12-10で木村がゲームを連取した。木村が早田の強打を封じている展開だ。

4ゲーム目、早田が4-6から5本連取して、9-6にするも木村がそこから5本連取して11-9で勝利した。木村のサービスのうまさ、ミスが少なく要所での接触攻撃も決まり早田を沈めた。

マッチポイントを2回奪った長崎。木下アビエルは初優勝に手をかけたが・・・

 

優勝に王手をかけた木下の4番は長崎。対するは平野。1ゲーム目から互角の勝負、1-1の後の3ゲーム目、8-7で平野が長崎の逆チキータをバックドライブで狙い、9-7。11-8で平野が取った。

4ゲーム目は長崎が中盤からスパート。11-6で取り、最終ゲームへ。

最終ゲームは、先にマッチポイントを奪ったのは長崎。10-9、そして11-10と2回のマッチポイント。しかし、最後に攻めきったのは平野。13-11で勝利し、ビクトリーマッチにつないだ。

単複で2点あげた平野は優勝に貢献

 

5番のビクトリーマッチは1ゲーム勝負。木下が送り込んだのは3番で早田を破った木村。そして日生はその早田が登場。出足は一進一退。中盤で早田がリードを奪う。7-4、8-5、8-6、9-6、一歩ずつ優勝へ近づく日生。サービスエースで10-6のマッチポイント早田。次を早田がレシーブミス。10-7で日生がタイムアウト。早田のブロックミスで10-8、次もブロックミスで10-9。

次を木村がフォアドライブを決めて10-10に持ちこんだが、早田の強烈なフォアのドライブで11-10。最後も早田のフォアドライブが決まり、日生は3連覇を達成。

苦しい戦いを早田の強いメンタルが乗り切った。また単複で2点取った平野も優勝に大きく貢献した。

2020−2021の3シーズン目のTリーグは感動的なフィナーレで幕を閉じた。

早田がビクトリーで木村を下し、V3を決めた

 

涙ながらの勝利をあげた早田

 

石川のコメント

「今まで2回ファイナルを戦って、2回負けた。日生は安定感のあるチームですね。ビクトリーは、う〜ん、木村さんが3番で勝っていたので、木村さんが出るのはわかる。ビクトリーも惜しい試合でした。私自身、お客さんの前で試合をするのは緊張もするけど楽しいです」

 

優勝後の会場での早田の会見

 

早田のコメント

「観客のみなさんのパワーをもらいました。3番で負けたけど、ビクトリーで使ってくれた監督に感謝です。エースとして勝てて良かった。木村選手が最後踏ん張っていたけど、最後は自分の持ち味のフォアドライブを決めることができた。今シーズン、応援していただいたみなさん、今日会場に来ていただいた皆さん、そしてテレビで応援してくれたみなさん、ありがとうございました」

村上監督のコメント

「今シーズン、全部でリーグ84試合、コロナ禍でいつ中止になるか不安はあったが全部できた。みなさんありがとうございました。3番で木村選手が頑張って早田に勝った。ビクトリーでもう一度出した早田が勝って良かった。4番ではチームが負けた時のコメントも考えてしまった。ファイナルにふさわしい良い試合ができました。Tリーグはすごく楽しいですね。みなさん来シーズンは試合会場に来てください」