卓球王国 2024年4月22日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
欧州リポート

フランス・プロA開幕戦に田中佑汰が出場。デビュー戦を白星で飾る

 昨日開幕したフランス・プロA。今シーズンからシャルトルTTに加入した田中佑汰(愛知工業大)がジュラ・モレとの試合に出場、フランスデビュー戦を白星で飾った。

 

【2022-2023 フランス・プロA】

●第1節

〈ジュラ・モレ 3-1 シャルトルTT〉

○オラー 11、-1、6、8 マジョロス

○林鐘勲 11、7、8 シフエンテス

 ヤンカリク -7、-9、8、8、-6 田中○

○林鐘勲 7、8、4 マジョロス

 

 昨シーズンはドイツ・ブンデスリーガ1部のバート・ホンブルク(今季は2部)でプレーし、低迷するチームの中で奮闘を見せた田中。今シーズンは戦いの場をフランス・プロAへと移した。ジュラ・モレとの開幕戦、3番に出場した田中はヤンカリク(チェコ)をフルゲームで振り切って勝利。しかしチームは相手エースの林鐘勲(韓国)に2点を奪われて開幕戦黒星となった。

フランスでのデビュー戦で勝利をあげた田中(写真は2022年前期日本リーグ)

 

 田中のプレーするシャルトルには、マジョロス(ハンガリー)、シフエンテス(アルゼンチン)の他、イシイ(ブラジル)、サリフ(フランス)が所属。各クラブ、ドイツ・ブンデスリーガと同等の実力者が揃う。今季の各クラブの主なラインナップは下記のようになっている。

 

〈エンヌボンTT〉

荘智淵(チャイニーズタイペイ)、K.カールソン(スウェーデン)、スゴウロポウロス(ギリシャ)、リンド(デンマーク)

 

〈ポントワーズ・セルジー〉

フレイタス(ポルトガル)、趙勝敏(韓国)、ルベッソン(フランス)、フロール(フランス)

 

〈ラ・ロマーニュ〉

Ni.アラミヤン(イラン)、陳天元(中国)、ディアウ(セネガル)、デノドレスト(フランス)

 

〈カーンTTC〉

ワン・ヤン(スロバキア)、アシャール(フランス)、ウエシュ(フランス)、ストヤノフ(イタリア)

 

〈ジュラ・モレ〉

林鐘勲(韓国)、グナナセカラン(インド)、ヤンカリク(チェコ)、オラー(フィンランド)、トキッチ(スロベニア)

 

〈ルーアンSPO〉

ガルドス(オーストリア)、シューディ(ハンガリー)、A.ロビノ(フランス)、デサイ(インド)、廖振珽(チャイニーズタイペイ)

 

〈アンジェ〉

Jon.パーソン(スウェーデン)、ジェラルド(ポルトガル)、ノルドベリ(スウェーデン)、レンベール(フランス)

 

〈トリニエ=フイヤールTT〉

No.アラミヤン(イラン、アングレ(フランス)、ローラン(フランス)、ピカール(フランス)

 

〈サン=ドニ93〉

イェレル(スウェーデン)、セイフリエ(フランス)、ランドリエ(フランス)、ボウロッサ(フランス)

 

 昨シーズンの王者・アンジェは新加入や他クラブへの移籍がなく、同じ顔ぶれで今季も戦う。2度のヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)を誇るポントワーズ・セルジーは、ECL優勝時のエースであったフレイタス(ポルトガル)が復帰。さらに趙勝敏(韓国)も加入し、王座奪還を狙う。

 またフランス・プロAの名門であるエンヌボンTTも新戦力が加わりパワーアップ。以前エースとしてチームを牽引していた荘智淵(チャイニーズタイペイ)が再びエンヌボンTTのウェアに袖を通した。またポントワーズ・セルジーでECL制覇に貢献し、ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ)でもECL優勝を果たしたK.カールソン(スウェーデン)も獲得。加えて、ヨーロッパU21選手権で2度頂点に立ったスゴウロポウロス(ギリシャ)もエンヌボンTTへ。スゴウロポウロスはドイツ・ブンデスリーガではなかなか結果を残せなかったが、新天地で殻を破りたいところだ。

関連する記事