卓球王国 2024年11月21日 発売
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[水谷隼✕カルデラノ]世界のトップ選手は何を見ているのか

「対中国でやったこと?

スキを見せることかな」(水谷)

 

世界ランキング7位のウーゴ・カルデラノと東京五輪金メダリストの水谷隼の対談が実現した。かつて世界の舞台で激闘を見せた二人が、卓球の「深〜い話」を繰り広げた。
今季からTリーグに参戦しているカルデラノ(ブラジル・木下マイスター東京)。9月にはほろ苦いTリーグデビューとなったが、12月には挽回すべく再び来日する。
卓球王国1月号(11月21日発売)その誌面から、その一部を抜粋しよう。
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●─水谷さんはウーゴと何度も試合をしていますが、彼の長所と短所は何だと感じていますか?
水谷 一番良いところは両ハンドのパワーボールです。攻撃的でアグレッシブな部分は良い部分ですが、弱点でもあります。攻撃的になればなるほどミスも多くなるので、そのバランスに細心の注意が必要です。
ウーゴ ぼくのアグレッシブなやり方はぼくにとっては自然なプレーなんです。確かにあまりにアグレッシブすぎて試合を落とすこともあるかもしれないけど、アグレッシブだからこそ強い相手を打ち負かすこともできる。そこを改善し、より安定させながらもアグレッシブに行くことを考えています。
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ウーゴ 隼がトップ選手になった後、自分より上の中国選手に勝つためにどのようなアプローチをしたんだろう。練習内容を変えなかったのか、勝つために何かを変えたのか?
水谷 今振り返ると、19歳から22歳までの3シーズン、中国の超級リーグに行ったのが大きかったですね。中国選手はいつか越したい相手だから中国の懐に入って、敵を知ることを経験したのが良かったと思っています。
●─自分がトップ選手になってから「対中国」でやったことは?
水谷 まずはスキを見せることですかね。
●─スキを見せる?
水谷 実力的にも中国選手に何回も勝つのは無理なんです。一発(勝負)に賭ける。わざと負けることはしないけど、いろいろなことを試すんです。いろいろなサービス、レシーブを。
大事な場面でこの選手にYGサービスを出したらどういうレシーブをするのかなと、データとして知っておきたいんです。目先の勝利よりも、大事なオリンピックや世界選手権で勝てるためにどうするかということです。
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(詳しくは卓球王国最新号で)

 

2016年リオ五輪での水谷隼対ウーゴ・カルデラノ。激闘の末に水谷が辛勝し、メダル獲得につなげた

 

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