4月21日よりポルトガル・ギマランイスで東京五輪ヨーロッパシングルス予選がスタート。男子5枠、女子4枠の出場権をかけて試合が行われている。
東京五輪への出場権を獲得していないピッチフォード(イギリス)、サムソノフ(ベラルーシ)、ガルドス(オーストリア)は世界ランキングによる推薦での出場がほぼ確定しており、今回のヨーロッパ予選への出場を見送った。とはいえ、欧州の中堅どころが勢揃いしており実力伯仲。世界で最もレベルが拮抗している予選かもしれない。
世界ランキング上位選手はシードとなり、第2ステージから登場。第1ステージはシード以外の選手が8つのグループに分かれてリーグ戦を行い、各リーグの上位2選手が第2ステージへと進出。第2ステージは2つのトーナメントに分かれて行われ、優勝者が出場権を手にする。第1ステージで敗れた選手が出場する第2ステージも2つのトーナメントに分かれ、優勝者が出場権を獲得。男子はそれぞれのトーナメントの決勝で敗れた選手同士が対戦し、最後の1枠を争う。
昨日までで、男女とも第1ステージの準決勝までが終了。今日4月24日に第1ステージの各トーナメントの決勝が行われ、最初の出場権取得者が決定。その後、第2ステージが始まり、明日25日に出場権の行方が決まる。ここまでの試合結果は下記のとおり。(写真提供:ETTU)
【男子シングルス・第1ステージ】
〈トーナメント1〉
●準々決勝
シポシュ(ルーマニア) -11、9、8、6、8 Da.ハベソーン(オーストリア)
ラスムッセン(デンマーク) 7、-7、6、6、5 ボボチーカ(イタリア)
クルジツキ(ポーランド) 6、-8、-8、12、8、-7、7 ハニン(ベラルーシ)
コウ・レイ(ウクライナ) 12、8、8、12 ニュイティンク(ベルギー)
●準決勝
シポシュ 4、11、7、6 ラスムッセン
コウ・レイ 9、5、5、13 クルジツキ
決勝の対戦は初出場を目指すシポシュと3大会連続3度目の五輪出場を狙うコウ・レイの対戦に。シポシュは準々決勝で今予選のトップシード・Da.ハベソーンを下して決勝まで勝ち進んだ。コウ・レイは3月の東京五輪世界シングルス予選で決定戦まで勝ち上がりながら敗れており、何とか出場権をつかみたいところだ。
〈トーナメント2〉
●準々決勝
ロブレス(スペイン) -2、9、-7、9、-9、10、6 ギオニス(ギリシャ)
ドリンコール(イギリス) -8、8、9、8、8 ディヤス(ポーランド)
シドレンコ(ロシア) 3、9、12、6 ピスチェイ(スロバキア)
シルチェク(チェコ) 13、5、6、-6、10 グロッド(ルクセンブルク)
●準決勝
ロブレス 7、9、-7、9、5 ドリンコール
シドレンコ -6、9、6、3、9 シルチェク
ロブレスとシドレンコ、左腕2人が出場権をかけて対戦。ロブレスはギオニス、ドリンコールと実力者に勝利して決勝へ。勝利すれば初の五輪出場となる。19歳のシドレンコもピスチェイ、シルチェクとベテラン2人を下して決勝に進んだ。将来を嘱望されるホープも初の五輪を狙う。また、5度目の五輪出場がかかるギオニスは準々決勝で敗退。第2ステージにすべてをかける。
【女子シングルス・第1ステージ】
〈トーナメント1〉
●準々決勝
パヴァデ(フランス) -7、5、10、7、-7、9 マテロバ(チェコ)
ブラティエコ(ウクライナ) -6、-8、7、9、5、9 ピッコリン(イタリア)
シェルベリ(スウェーデン) 8、7、9、10 アルティンカヤ(トルコ)
ノスコワ(ロシア) 8、7、7、6 トリゴロス(ベラルーシ)
●準決勝
パヴァデ 5、7、-4、5、7 ブラティエコ
ノスコワ 7、-12、6、3、-6、-8、4 シェルベリ
トーナメント1では16歳のパヴァデが決勝へ。欧州女子のジュニア世代では頭ひとつ抜けた実力で注目を集めるサウスポーだが、初の五輪出場なるか。ノスコワはロンドン五輪以来2大会ぶりの出場を目指す。
〈トーナメント2〉
●準々決勝
シャオ・ジエニ(ポルトガル) 6、6、8、7 トリフォノワ(ブルガリア)
キャリー(イギリス) 8、9、10、8 ストラザー(クロアチア)
シャオ・マリア(スペイン) 6、7、-6、7、8 デヌッテ(ルクセンブルク)
ユアン・ジャアナン(フランス) 16、-10、8、9、-7、9 バラゾバ(スロバキア)
●準決勝
シャオ・ジエニ 6、-10、5、10、-9、-7、11 キャリー
ユアン・ジャアナン 14、6、7、5 シャオ・マリア
トーナメント2では地元・ポルトガルのシャオ・ジエニが出場権をかけてユアン・ジャアナンと対戦する。シャオ・ジエニはリオ五輪に続く2度目の五輪、ユアン・ジャアナンは初の五輪出場がかかる。
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