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世界22位のアメリカのジャー、アンチドーピング規則違反で国際大会の出場停止へ

世界ランキング22位、2021年世界選手権ヒューストン大会でベスト8に入ったカナック・ジャー(22歳・アメリカ)が、アンチ・ドーピング規則違反で国際大会への出場停止の処分を受けることになった。

 

「私は、米国アンチドーピング機構(USADA)から、12 か月間に 3 回の USADA 検査を逃した結果として、競技またはイベントへの参加を一時的に一時停止するという通知を受け取りました。ハイレベルで競技するプロのアスリートとして、私は USADA のアンチ ドーピング ルールを遵守し、ランダム (不規則)テストを受け入れる必要があります。私は、逃したテストに異議を唱えるために調停審問を要求する予定です。 この訴訟の判決は、2023 年の第 1 四半期に行われる可能性が高いでしょう。
私は、仲裁委員会が、ひとつ、または複数のテストの免除を正当化する裁定を下すことを期待しています」(本人のフェイスブックより)

 

ドーピング検査には競技終了後に行われる「競技会検査」と、競技会とは関係ないところで行われる「競技会外検査」がある。競技会外検査はいわゆる「抜き打ち検査」による尿検査。五輪代表やその候補選手には、練習時間と場所を居場所情報としてあらかじめ提出することが義務づけられていて、もし申告しておいた場所に本人がおらず、検査員が尿検査を実施できなければ罰則の対象になり得る。今回のジャーはドーピングそのもので規則違反をしたのではなく、「居場所の申請」を怠ったことが罰則の対象となったようだ。

ジャーは現在、ドイツのブンデスリーガ「オクセンハウゼン」に所属しているが、しばらくブンデスリーガを含めた国際大会の出場はできなくなるだろう。

 

インド系アメリカ人のカナック・ジャーは昨年、地元アメリカでの世界選手権では大活躍した。「非常に子どもっぽい選手」と所属クラブのコーチが語っていたが、子どもっぽい選手とは言え、トップアスリートの義務は果たすべきだった

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