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アンドロの母体「ショーラ&ミッケ」、2月1日、シュバイツァー氏が新CEOに就任

ドイツの老舗の卓球用品販売会社の「ショーラ&ミッケ」(本社ドイツ・ドルトムント)がCEO(最高経営責任者)を2月1日に、ラルフ・ボージック氏からパスカル・シュバイツァー氏に引き継ぐことを発表した。

1970年に生まれた卓球用品店「スポーツ・ミッケ」と「ショーラ卓球」が共同で1977年に立ち上げたのが「ショーラ&ミッケ」だ。

1969年世界選手権ミュンヘン大会で男子シングルス決勝まで勝ち進んだシェラー氏。なぜか日本では彼の名前を「シェラー」と表記したのだが、ドイツ語の発音では「ショーラ」が近い。

「ミッケ」は創立者のウイルフレッド・ミッケ(2018年に逝去)氏の名前。二人の名前を冠した「ショーラ&ミッケ」は主にドイツ内での卓球用品販売と問屋を営んでいた。シェラー氏は名前貸しをした形で、のちにドイツ卓球協会副会長、ヨーロッパ卓球連合副会長を務めている。

実質的にはミッケ氏が経営を行っていたが、1987年にドイツ代表として活躍していたラルフ・ボージック氏がミッケ氏とともに共同経営者になっている。現役選手であるボージックが卓球用品販売会社の経営に参画していたが、1989年に現役を引退している。

そして同年に「ショーラ&ミッケ」は「アンドロ」という卓球ブランドを立ち上げた。「ショーラ&ミッケ」はあくまでもドイツ国内での卓球用品販売のビジネスであり、「アンドロ」を作ることで、ヨーロッパのみならず世界でのビジネスに舵を切った。シェラー氏、ミッケ氏、ボージック氏は名門「ボルシア・デュッセルドルフ」でプレーした実績を持っている。

ボージックCEOは「私たちは将来に向けて、可能な限り最善の方法で準備し、卓球のスペシャリストとしての道を順調に歩み続けたい専門的にも個人的にも、取締役会で理想的な人物を採用できたことを非常に嬉しく思います。」と語った。

一方、 2月1日に新CEOに就任するパスカル・シュバイツァー氏は現在50歳、ナイキやケトラー(スポーツ用品販売会社)で営業や管理部門での仕事をしてきた経験を持っている。「最初からこの会社の専門的なやり方と考え方は私を納得させるものでした。すべての社内外のパートナーとともに成功の物語を続け、新しいアイデアとコンセプトを一緒に実行できることを非常にうれしく思います」(シュバイツァー氏)。

 

左はラルフ・ボージック氏、右が新CEOのパスカル・シュバイツァー氏

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