卓球王国 2024年12月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

高校選抜競技初日が終了。連覇を狙う愛工大名電、四天王寺などV候補は順調なスタート

 本日より愛知・スカイホール豊田にて第50回記念全国高等学校選抜卓球大会の競技がスタート。50回記念大会の今大会は例年よりも出場枠数が増え、男女とも64校が出場し優勝を争う。

 競技初日の今日は男女とも予選リーグ第1・2戦が終了。明日は第3戦が行われ決勝トーナメント進出校が決定し、その後、決勝トーナメント1回戦と準々決勝を実施。ベスト4が出揃う。

 

 男子は地元開催で選抜8連覇を狙う愛工大名電が2試合ともストレートで勝利。2戦目の福島東稜戦では2番の菅沼翔太がフルゲームジュースまで追い込まれるなど、やや苦しむ場面もあったが、最後はきっちり勝利して初日を戦い終えた。

 その愛工大名電と並ぶ戦力を有し、3度目の選抜優勝を目指す野田学園も2試合とも3-0で勝利。こちらも慶誠との初戦では2番と3番のダブルスがフルゲームと苦戦したが、続く開志国際との第2戦は1番から3番まで全試合ストレート勝利と完勝を収めた。

愛工大名電は萩原啓至と中村煌和が単複出場

野田学園もレギュラー4人中3人がサウスポー。写真は芝拓人

 

 その他、上位常連の遊学館や明徳義塾、希望が丘などが取りこぼしなく2勝。昨夏の主力がそのまま残る明豊、インターハイに続く表彰台を狙う育英、出雲北陵も2勝をあげて初日を終えている。また、ここ最近は上位に絡めないでいる鶴岡東は東山との強豪対決に3-2で勝利。虎視眈々と上位をうかがう。

明豊は変幻自在のオールラウンダー・木塚陽斗がチームを牽引

東山戦5番でゲームカウント0-2から逆転勝利の鶴岡東・高山卓彦

 

 女子は四天王寺とリベルテという大阪の2校が優勝戦線をリード。選抜8連覇がかかる四天王寺は2試合を戦って1ゲームを落としたのみで危なげないスタート。横井咲桜、大藤沙月、面田采巳を擁し、絶対的な強さを誇った前チームとは違ったカラーで挑む今大会だが、過去にも飛び抜けたエースが不在でも、総力戦できっちりと勝ち切ってきたからこその選抜7連覇、インターハイ9連覇。「負けない四天」という戦いぶりを披露できるか。

8連覇のかかる四天王寺。写真は伊藤七海

 

 初優勝を狙うリベルテも2試合を戦い全試合3-0勝利と圧倒。粒ぞろいの戦力の四天王寺に対し、こちらは全日本ジュニア3位の篠原夢空、同ベスト8の由本楓羽と司千莉という大型チーム。2点起用の上澤杏音も他チームであればエース級の実力がある。

リベルテは初出場・初優勝へ最高のスタート。写真は篠原夢空

 

 昨夏まで選抜とインターハイ合わせて3大会連続準優勝の明徳義塾はレギュラーが一新。桜の聖母戦で1失点を喫するも今日の2試合とも勝利し、明日の第3戦へと挑む。女子は明徳義塾に限らず、昨夏のエースや中心選手が卒業したチームが多く、上位争いは混戦の予感が漂う。その中で昨夏の主力がそのまま残っている富田、牧野里菜と竹内伶が単複でどっしりと構える遊学館、元気の良い1年生が揃う横浜隼人などが有力な上位候補か。また、愛み大瑞穂は第1戦で武蔵野に完勝を収めるなど充実の戦いぶりを見せており、地元・愛知で大暴れに期待したい。

レギュラー一新の明徳義塾。写真はエース起用の上田紫乃

昨夏からレギュラーメンバーの変わらない富田。パワフルなドライブが光るエースの村松愛菜

遊学館も注目校。写真はエースの牧野里菜

地元で大暴れは期す愛み大瑞穂。稲垣幸菜は今大会も笑顔でチームを盛り上げる

関連する記事