東京五輪で見られるはずだった世界的名選手、かつて欧州の皇帝と言われたブラディミル・サムソノフ(ベラルーシ)が故障を理由に五輪欠場を発表した。
サムソノフの世界選手権のデビューは17歳の時、1993年イエテボリ大会だった。いきなりベスト16に入り、東欧の天才貴公子と言われた。
初のオリンピックは1996年アトランタ五輪。ベスト8に進み、中国の王涛と対戦。リードを奪いながら会場の停電というアクシデントのために試合が中断し、メダル獲得を目前にしながら流れをつかめず敗退した。
1997年世界選手権マンチェスター大会ではシングルスの決勝に進んだが、北欧の天才、ワルドナー(スウェーデン)に敗れ、優勝は逃した。ヨーロッパ選手権では2回優勝、ワールドカップでは3回の優勝を誇る。
6回目の出場となった2016年リオ五輪では準決勝に進んで張継科に敗れ、メダル決定戦では日本の水谷隼に敗れたが、40歳のセミファイナリストとなった。
7回目の出場となった東京五輪だったが、故障を理由に欠場することを発表。男子の五輪連続出場記録はならなかった。
代わりにイギリスのドリンコールが繰り上がりの出場資格を得て、国内のオリンピック委員会の承認を待っている。
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