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サムソノフ引退情報、本人否定。スポンサーのティバーと本人は困惑

 

2016年リオ五輪で準決勝に進んだサムソノフ

 

7月8日にベラルーシ卓球協会はブラディミル・サムソノフが現役を引退することをインスタグラムで発表した。右肩の故障のため、7大会連続の出場が懸かっていた東京五輪を欠場することが発表されたばかりだった。

45歳という年齢と故障が理由のために、誰もがそのニュースを信じ、中国を含めた世界の卓球ファンの間を情報が駆け巡った。卓球王国WEBでも今日の昼にその情報を掲出。

ところが、サムソノフ本人と、何より彼を長年家族のようにサポートしてきた用具スポンサーの『ティバー』(ドイツ本社)が困惑している。サムソノフ自身は「引退」という言葉を発していないし、『ティバー』も知らされていなかった。

 

『ティバー』は2日前にも本人と話をしていたが、「引退」の言葉は聞いていない。「引退はひとつの可能性としてはあるが、もう疲れて卓球をやりたくないという言葉もない。リハビリに努めて、国際大会には出なくてもロシアリーグには出場するかもしれない。今回、なぜ引退の情報が流れたのか、本人も我々も困惑している。もし仮に引退となれば、あれだけの偉大な選手なのだから、正式なコメントを発表する」(ティバー)

 

確かに、今回の引退報道では、ITTF(国際卓球連盟)、ETTU(ヨーロッパ卓球連合)からも公式な声明がなく、何より本人と『ティバー』からのコメントがないのはおかしい。なぜベラルーシ卓球協会がそういう情報を流したのか謎が深まるばかりだ。

一両日中に『ティバー』もしくは本人からコメントが発表される予定だ。

 

 

 

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