5月6〜7日の『2023全農CUP平塚大会』の終了後、男子は8日、女子は9日から合宿を行っているナショナルチーム。世界選手権個人戦が行われる南アフリカ・ダーバンへの出発を前に、東京・北区のNTC(ナショナルトレーニングセンター)で練習が公開された。
コロナ禍の影響もあり、NTCで日本代表の公開練習が行われるのは2019年4月以来。ナショナルチームが練習を行う卓球場は、その2019年にウエスト(西館)から新設のイースト(東館)5階へ引っ越した。イーストの新しい卓球場での公開練習は今回が初めてだ。
全農CUPが終わってからまだ間もない選手たち、男子の張本智和曰く、「疲れが徐々にとれてきて、体調面が戻りつつある状態」。しかし、選手たちの表情は明るく、ラリーではしっかり集中し、ラリー間には笑顔がのぞくなど、しっかりオンとオフを切り替えながら練習できていた。
昨日、篠塚大登(愛知工業大)が腰の故障によって出場を辞退することを発表。エントリー以外の選手の代替出場は認められず、男子シングルスと混合ダブルス(木原美悠とのペア)には、戸上隼輔とのペアで男子ダブルスのみ出場予定だった宇田幸矢(明治大)が出場。男子ダブルスの張本智和(智和企画)/篠塚ペアは、張本/吉村真晴(TEAM MAHARU)ペアにペアリングが変更となった。
男子ナショナルチームの田㔟邦史監督は「世界選手権への出場はすべての選手にとっての目標。本人が一番悔しい思いをしていると思います。現地入りして様子を見るなど、ギリギリまで出場できる方法を模索しましたが、今は一日も早く回復してほしい」と語った。
篠塚とペアを組む予定だった張本は、「彼自身が一番この大会に懸けてきたと思うし、その悔しさは同じ選手としてすごくわかります。怪我(けが)はどうしようもない。次の選考会や来年の世界団体では、一緒に戦えるように回復を望んでいます」とエールを送った。
また、全農CUPで臀部(でんぶ)の故障を明かした伊藤美誠(スターツ)は、今日は練習には参加せず、練習後のテレビやメディアの取材のみ対応した。表情はいつもどおり明るいが、初めてのシングルスでのメダル獲得を目指し、少しでも良い状態で大会に臨んでほしい。日本選手団は14日の深夜に日本を出発し、ドバイ経由で現地に到着後、調整を経て大会に臨む。
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