開幕まで1カ月を切った世界選手権個人戦ヒューストン大会。中国代表もエントリーが発表されたが、ヨーロッパでも各国の代表がちらほら明らかになっている。ここではその一部を紹介していく。
【ドイツ】
男子:ボル、フランチスカ、ドゥダ、チウ・ダン(オフチャロフに代わる代表は後日発表)
女子:P.ゾルヤ、ミッテルハム、ハン・イン、シャン・シャオナ、ヴィンター
現ヨーロッパ団体王者のドイツ男女。男子では先日、オフチャロフが足首の手術により欠場を発表したが、ボル、フランチスカをはじめ実力者が揃う。現在40歳のボルは1997年マンチェスター大会で世界選手権初出場。2008、2009年大会は故障により欠場したが、以降は連続出場を続けており、今回が18回目の世界選手権となる。東京五輪後まもなく開幕したドイツ・ブンデスリーガでもコンスタントに試合に出場し、白星を量産。今大会も好プレーを見せてほしい。
女子では帰化選手規定により、これまでは世界選手権に出場できなかったハン・インとシャン・シャオナ、2人のベテランが初出場。ダブルスのペアリングはまだ発表されていないが、フランチスカ/P.ゾルヤは出場すれば有力なメダル候補だ。
【スウェーデン】
男子:ファルク、K.カールソン、Jon.パーソン、A.シェルベリ、モーレゴード
女子:ベリストロム、K.シェルベリ
復権の気配を見せているスウェーデン男子は、前回の2019年大会で準優勝のファルクを筆頭に充実のラインナップ。注目は力をつけている23歳のA.シェルベリと19歳のモーレゴード。2024年のパリ五輪での代表入り、そしてメダル獲得に向けて今大会で一気に飛躍したいところだ。
【フランス】
男子:ゴーズィ、ルベッソン、カッサン、アックズ
女子:シャスラン、ミゴー、ユエン・ジアナン、ザリフ
男子はゴーズィ、ルベッソン、カッサンという東京五輪代表の3人に24歳のアックズというラインナップ。フランス、そしてヨーロッパ女子期待の17歳・パヴァデは世界ランキング256位以上という今回の世界選手権の出場規定を満たせしておらず(現在376位)、エントリーできなかった。混合ダブルスには東京五輪4位のルベッソン/ユエン・ジアナンがエントリーしており、メダル獲得も期待できる。
【オーストリア】
男子:ガルドス、Da.ハベソーン、レベンコ、アレクサンダー・チェン、セルダローロ
女子:ポルカノバ、ミシェク、A.ゾルヤ
オーストリア男子は2015年のヨーロッパ選手権団体戦優勝メンバーのフェガールが引退。23歳のレベンコは今後のオーストリア代表の中心へと成長が期待される。42歳のガルドスはドイツのボルと同じく1997年のマンチェスター大会で初出場を果たしてから、四半世紀近く世界選手権へ出場を続ける。
また、先日行われたヨーロッパ選手権団体戦でロシアに史上初の準優勝をもたらしたシドレンコ、カツマン、グレブネフのヤングロシア3人組のうち、世界ランキングの出場規定を満たしているのはシドレンコのみ。カツマンとグレブネフは6月のヨーロッパ選手権男子ダブルスでも優勝を飾るなど、目覚ましい活躍を見せていたが、今回の出場は叶わなかった。
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