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欧州リポート

ヨーロッパ選手権 団体戦 男子はフランスが1998年大会以来の頂点に立つ

 クロアチア・ザダルで開催されたヨーロッパ選手権団体戦は決勝が行われ、男子はフランスがルーマニアを破って1998年大会以来の優勝を果たした。(写真:ETTU)

 

【男子】
●決勝
〈フランス 3-0 ルーマニア〉
○A.ルブラン 3-0 チリタ
○F.ルブラン 3-1 E.イオネスク
○ゴーズィ 3-1 O.イオネスク

 

 準々決勝で前回王者のスウェーデンを破ったルーマニアと、準決勝で強敵・ドイツを下したフランスに夜男子決勝。フランスはトップでA.ルブランが目覚ましい活躍を見せていたチリタに完勝して先制点。続く2番でもF.ルブランがE.イオネスクに勝利して王手をかけると、ゴーズィがO.イオネスクを下して勝負あり。フランスが3-0でルーマニアを下して半世紀ぶりに欧州の頂点に立った。

好調のチリタに完勝したA.ルブラン

F.ルブランは今大会全勝の活躍でチームを牽引

優勝を決める勝利をあげたゴーズィ

 フランスは今大会6試合を戦って、落としたのは2点のみ。ルブラン兄弟が相手チームのエース格を次々に破り、経験豊富なゴーズィが3番で確実に勝利をあげて勝ち上がった。チーム最年長のゴーズィは30歳を迎えたが、まだまだ健在。A.ルブランが22歳、F.ルブランが19歳で21歳のポレ、17歳のコトンという有望株も控えていることを考えると、フランスがここからしばらく欧州の覇権を握る可能性も高い。

 初の決勝進出を果たしたルーマニアだが、フランスには力負け。しかし、20歳のE.イオネスクと19歳のチリタ、2人の若手の活躍は大きなインパクトを残した。

スロベニアとの準決勝ではヨルジッチを下したチリタだったが、A.ルブランには力負け

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