北京で開催のチャイナスマッシュには地元中国代表の選手が大勢出場している。その中には世界選手権や五輪代表のおなじみの選手もいれば、若手を中心にまだビッグ大会には選ばれていない選手もたくさんいる。
今大会では、実力とネームバリューのある代表メンバーの強さはもちろんだが、代表のすぐ下の位置にいる選手や若手選手が各国の世界トップ選手を連破している。
10月2日の第2セッション、18時以降の試合では27歳で中堅選手の周啓豪がオフチャロフを打撃戦の末に下し、21歳の曾蓓勲はレジェンド馬龍に迫るなど、中国代表として世界選手権代表に選ばれていない選手たちも世界トップクラスの力を備えていることを改めて示した。
それは女子になるとさらに層の厚さが分厚くなる。長﨑美柚に勝った陳熠も世界選手権は未経験の選手であり、そうした選手が今大会の各種目で現れている。
また、世界選手権には出場していても、レギュラーとして定着していない陳幸同のような位置づけの選手になると対戦相手を圧倒するほどの強さがある。陳幸同は2回戦で香港のエース杜凱琹に対しても、3ゲーム足してわずか9点しか与えなかった。
明日からラウンドが上位に入っていくので、中国選手の独走を止めることができる中国以外の選手が現れるのか。その点にも注目してみたい。
●男子シングルス2回戦
周啓豪(中国) ‐9、‐10、5、13、4 オフチャロフ
馬龍(中国) 8、6、‐6、10 曾蓓勲(中国)
●女子シングルス2回戦
陳幸同(中国) 3、4、2 杜凱琹(香港)
●男子ダブルス2回戦
王楚欽/梁靖崑(中国) 6、7、9 ロレンツォ/サリーン(アルゼンチン/オーストラリア)
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