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大会報道

男子シングルス準々決勝、リンド、カルデラノが散る。優勝が見えてきたベテランの馬龍と中国若手の第一人者・林詩棟が準決勝へ

●男子シングルス準々決勝

林詩棟(中国) 10、8、7、7 リンド(デンマーク)

馬龍(中国) 7、4、7、7 カルデラノ(ブラジル)

10月4日の第1セッションでは男子シングルス準々決勝の2試合が行われた。世界ランキング1位の王楚欽(中国)を2回戦で破り、3回戦では戸上隼輔に打ち勝った同23位の高承睿(チャイニーズタイペイ)をフルゲームで下すなど、時の人になっているリンド(デンマーク)。リンドは世界ランキングは50位だが、パリ五輪でもベスト16入りするなど実力のある選手だ。

そのリンドを準々決勝で完璧に攻略したのは中国の次代のエースと目されている19歳の林詩棟。リンドのトリッキーなプレーに惑わされることなく、力でねじ伏せた。

リンドの快進撃はここで終了。今大会を沸かせた(写真=WTT)

林詩棟のバックドライブは、ショートスイングながらインパクトに力を集約させて抜群の得点力(写真は前日の試合から)

大声援の中で迎えられた馬龍(中国)は、世界一の精度を誇る台上のビタ止めストップとフリックでカルデラノ(ブラジル)の豪打を封じた。4ゲームを戦って、競り合うことすらさせない完璧なプレーで準決勝に進んだ。地元での優勝に向けて、試合を追うごとにプレーの質が上がってきている。

馬龍は今の若手選手にはない緻密な台上技術でカルデラノに何もさせなかった

カルデラノは両ハンド強打が打てず、いいところなく敗れた

 

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