●男子シングルス準々決勝
王楚欽(中国) 6、−9、6、9 モーレゴード(スウェーデン)
ヨルジッチ(スロベニア) 6、8、7 ドゥダ(ドイツ)
男子シングルス準々決勝、王楚欽がパリ五輪男子シングルス2回戦で敗れたモーレゴードにリベンジを果たし、準決勝進出!
パリ五輪では混合ダブルス決勝後の「ラケット破損事件」の影響もあり、スペアラケットで戦った男子シングルス2回戦でモーレゴードに敗れた王楚欽。忘れたくても忘れられない敗戦だろう。それから3カ月、会場内を埋め尽くした王楚欽ファンも、モーレゴード戦での勝利が完全復活への起爆剤となることを望んでいたに違いない。
互いに爆発力が持ち味。1ゲーム目は王楚欽が大きくリードして奪取し、2ゲーム目は逆にモーレゴードが中盤で大きくリード。ゲームポイントを取ったところから王楚欽に追い上げられ、10−9まで迫られていら立ちをあらわにしたモーレゴードだが、タイムアウトを取って11−9でゲームを取り返す。
しかし、3ゲーム目以降は王楚欽が攻めの速さと精度で圧倒し、3ゲーム目を11−6で奪うと、4ゲーム目もマッチポイントを取ったところからモーレゴードの猛追を受けながら、11−9で勝利を収めた。
ラリーでは躊躇なく回り込み、両ハンドではなくフォアハンドで決定打を狙うプレーにリベンジへの強い意志を感じさせた王楚欽。「パリ五輪で負けた相手ということは意識せずに、しっかり準備することを心がけた。ファンの皆さんのサポート、特にパリ五輪後のサポートにはとても感謝している。準決勝でも素晴らしい試合を見せられるようにしたい」と語り、会場に詰めかけたファンの歓声を浴びた。
男子シングルス準々決勝のもうひと試合、ヨルジッチ対ドゥダはストレートでヨルジッチが勝利。バックハンドが強いヨルジッチだが、この試合ではバックサイドのボールに対してあえて打球点を落としたフォアのループドライブを多用し、カウンターがうまいドゥダのペースを崩した。
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