スイス・モントルーで開催されていたヨーロッパTOP16は全日程が終了。女子はハン・インが3度目の優勝を果たした。
【女子シングルス】
●準決勝
サマラ(ルーマニア) -9、10、8、3 シャン・シャオナ(ドイツ)
ハン・イン(ドイツ) -8、4、7、9 ヴィンター(ドイツ)
●決勝
ハン・イン 6、9、-9、-8、4 サマラ
左アキレス腱、右アキレス腱を相次いで断裂し、パリ五輪を欠場したハン・インが、復帰戦となった今大会で劇的なカムバックV。準決勝でヴィンターとの同士討ちを制すると、決勝ではシアーコポル・タルノブジェク(ポーランド)の同僚でもあるサマラと対戦。2ゲームを連取したハン・インだったが、サマラも粘って試合は最終ゲームへ突入。それでも、最後まで粘り切ったハン・インが2023年大会以来の頂点に立った。
優勝後は「今はただただうれしい」と語ったハン・インだが、アキレス腱断裂から復帰しての41歳での優勝はまさに不撓不屈。ベンチでハン・インを支えたボロス監督も「彼女が2度のアキレス腱断裂を乗り越え、初めてのトーナメント、1年ぶりの国際大会でタイトルを獲得する彼女には脱帽です。彼女は信じられないほど強い選手であり、素晴らしい人間であり、スポーツの世界ではよく例えられるように、まさに『怪物』です」と最大限の賛辞を贈った。
決勝後、サマラと抱き合ったハン・イン(写真:ETTU)
追い上げたサマラだったが、わずかに及ばず(写真:ETTU)
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