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全中2025

全中2025、男子個人戦は大野颯真が優勝。小林右京との星槎対決に完勝

個人戦(シングルス)は、準々決勝・準決勝・決勝の3ラウンドが行われ、2025年度の中学生卓球日本一が決定した。男子のチャンピオンは大野颯真が獲得した。

準々決勝は、4試合すべてがストレートで決着するスピーディーな展開となった。双子兄弟対決で注目された大野颯真と斗真の対決は、2024年度の全日本カデットの雪辱に燃える兄・颯真に軍配が上がった。

【男子個人戦・準々決勝】
大野颯真(星槎) 8、1、7 大野斗真(野田学園)
岡田蒼空(成立学園) 6、9、10 今瑠希也(中間東)
小林右京(星槎) 7、3、5 栁本進太郎(明徳義塾)
平塚健友(城南) 8、6、8 柴田洸(星槎)

大野斗真(野田学園)は、兄・颯真の早い仕掛けに後手に回ることが多くなり、完敗を喫した

団体戦の疲れも残っていたか、今(中間東)は岡田のカットを打ち抜くことができず

ガッツあふれる戦いを見せた栁本(明徳義塾)だが、小林の変幻自在のプレーに振り回されてしまった

柴田(星槎)は持ち前のパワーで平塚に挑んだが、やや攻めが単調だったか、ストレートで敗退

準決勝は、岡田、平塚の両カットマンがそれぞれ健闘を見せるも、大野、小林が繰り出す正確かつパワフルなカット打ちを防ぎきれなかった。

【男子個人戦・準決勝】
大野颯真 6、3、-10、7 岡田蒼空
小林右京 6、9、7 平塚健友

広い守備範囲を生かしたカットが見事だった岡田(成立学園)。優勝した大野颯真から1ゲームを奪う意地を見せた

カットを苦にしない小林の厳しい攻めに、活路を見出せなかった大型カットマンの平塚(城南)。この悔しさを今後に生かしてほしい

そして、いよいよ決勝。日頃から同じ木下アカデミーで切磋琢磨する大野と小林の試合は、意外なほどのワンサイドゲームに。大野の安定かつ充実したプレーに、小林は焦りを隠しきれず、ミスを重ねて自滅する形となり、大野が見事、2025年の全中チャンピオンに輝いた。

【男子個人戦・決勝】
大野颯真 6、4、5 小林右京

準決勝までは自信満々にプレーしていた小林(星槎)だったが、決勝ではゲーム練習でも分が悪いという大野に主導権を握られ、悔しいストレート負け

準々決勝で弟・斗真を完封した勢いそのままに、決勝までトップギアで駆け抜けた大野颯真(星槎)。会心の優勝だった

優勝の颯真(左側)とベスト8の斗真を挟み、両親と一緒に記念撮影の大野家。いやはや、すごい息子さんたちですね!

※今大会の模様は9月22日発売の卓球王国11月号にて詳報します

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