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JTTLファイナル4、女子は総合1位のデンソーポラリスと3位のサンリツが決勝進出!

●女子準決勝
 〈デンソーポラリス 3ー2 中国電力ライシス〉
◯野村萌 ー12、7、9、9 中森帆南
◯橋本帆乃香 ー10、3、8、ー8、8 枝廣瞳
小畑美月/菅澤柚花里 7、ー8、ー10 木村光歩/枝廣瞳◯
菅澤柚花里 ー2、ー2、ー8 木村光歩◯
◯小畑美月 6、4、6 由本楓羽
 〈サンリツ 3ー1 レゾナック〉
永尾尭子 6、ー3、ー9、ー4 芝田沙季◯
◯白山亜美 9、1、ー7、16 出澤杏佳
◯塩見真希/永尾尭子 7、6 工藤夢/出雲美空
◯塩見真希 ー5、8、4、ー5、10 矢島采愛

JTTLファイナル4の女子準決勝は、総合1位のデンソーポラリスと3位のサンリツが勝利を収め、決勝進出を決めた!

デンソーポラリスと中国電力ライシスの準決勝第1試合は、デンソーが前半で2勝を挙げ、ダブルスもゲームカウント1-0の2ゲーム目、7ー3とリード。3ー0での勝利は目前だった。
しかし、ここから中国電力の木村/枝廣が7点連取で10ー7とし、11ー8で奪取。3ゲーム目も12ー10で競り勝って1勝を返す。この勢いに乗り、続いて4番でコートに建った木村が菅澤の変化サービスを苦にせず、あっという間にストレート勝ちを収める。

トップで勝利したデンソーポラリスの野村(萌)

橋本は枝廣の粘り強いカット打ちに苦しみながらも、最後はキッチリ締めた

3番ダブルスで鮮やかな逆転勝利を収めた木村/枝廣

ラストはデンソー・小畑と中国電力・由本の対戦。小畑が左腕・由本のフォア前へのサービスを苦にせず、フリックで先手を取って積極的に攻める。20歳の由本はチームの期待に応えたいところだったが、ブロックもうまい小畑の堅陣を打ち抜けず、なかなかペースをつかめなかった。小畑がストレート勝ちを収め、チームを大逆転負けのピンチから救った。

キレのある攻撃と安定した守備で、小畑(手前)が快勝

由本はゲームを奪うことができなかったが、この敗戦を今後の糧にしたい

準決勝のもうひと試合、サンリツ対レゾナックは、レゾナックの「ゴールド選手」芝田がトップで勝利。日本リーグの「ゴールド制」は2026年4月1日から廃止されることが決まっており、芝田が日本リーグでプレーした最後のゴールド選手となった。

永尾との見応えあるラリー戦を制した芝田

先制を許したサンリツだが、2番で20歳の白山が大仕事。1点取るごとに拳を振り上げ、持ち味のパワフルなフォア強打で出澤の堅い守りを打ち抜く。4ゲーム目は何度もゲームポイントを奪われながら、18ー16で押し切った。3番ダブルスは、サンリツの塩見/永尾が抜群のコンビネーションを見せ、終始笑顔で戦い抜いて快勝。一気に流れを引き寄せる。

出澤から値千金の勝利を挙げた白山

終始笑顔で会心のプレー、塩見(右)/永尾がチームに流れを引き寄せた

4番の塩見対矢島は、ゲームオールジュースの大激戦。左腕・矢島のフォアスマッシュを何本も浴びながら、ダブルスでも見せた堅い守りが要所でものを言った塩見。最終ゲーム、塩見の11ー10のマッチポイントでバックハンドがネットインとなり、サンリツの決勝進出が決まった。

左腕からキレのあるスマッシュを放ったレゾナックの矢島

ダブルスに続いて4番の熱戦を制した塩見。単複起用の期待に応えた

女子決勝のデンソーポラリスとサンリツは、今年の前期リーグは3ー1でデンソーポラリス、後期リーグは3ー2でサンリツが勝利。ともにダブルスを取ったチームが勝利を収めており、やはりダブルスが勝負のカギを握るだろう。

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