1月12日に中国卓球協会が発表した、国家チームおよび国家ユースチームの監督とコーチ陣。最強軍団の「縁の下の力持ち」たちの顔ぶれは、バラエティに富んだものだ。もう一度、監督&コーチ陣の名前を確認しておこう。
●総監督:秦志戩
●副総監督:肖戦
●男子チーム監督:王皓
●女子チーム監督:馬琳
●男子ユースチーム監督:劉彬
●女子ユースチーム監督:李鷺
●男女チーム&男女ユースチームコーチ:
杜朋、黄海城、金風宇、李大成、李振山、劉恒、劉㬢、劉志強、馬俊峰、邱貽可、任浩、申超、孫遜、王建軍、王雪松、呉顥、徐輝、于子洋、趙渤際、鄭長弓
4人の監督のうち、女子ユースチームの監督のみ饒静文(2013年世界混合複3位)から李鷺に交代した。かつてミキハウスで多くの選手を指導し、2016年リオ五輪では石川佳純さんの担当コーチとして大会にも帯同。帽子をかぶってベンチに入る姿をご記憶の方もいるだろう。

2025年世界ユースで、U19女子団体優勝の中国。中央が李鷺コーチ

こちらは男子ユースチームの劉彬監督(中央)
日本に縁があるということでは、かつて東京アートでコーチを務め、指導力に定評のあった孫遜も懐かしい名前。中国に帰国後、遼寧省チームでコーチとしてのキャリアをスタート。国家チームではユース女子チームのコーチを経て、2023年から女子チームのコーチとなり、陳夢の担当コーチも務めた。馬琳監督とは同年代で、頼れる右腕となる存在だ。

2022年世界ユースで、U19男子団体のベンチに入る孫遜コーチ(右端)
日本以外にも、長くスウェーデンリーグでプレーした徐輝や、トルコ代表として「ジェム・ツォン(CEM Zeng)」の名で2008年北京五輪に出場した鄭長弓など、海外でのプレーや指導経験がある選手が加わっている。

2024年パリ五輪での集合写真より。右端から左へ順番に、徐輝・劉恒・于子洋・邱貽可(写真:ITTF/レミー・グロス)
コーチ陣の古株ということでは、2008年北京五輪後に男子ユースチームのコーチとなった馬俊峰。河北省チーム時代に崔慶磊や程靖淇らを育て、2013年から国家チームのコーチを務める劉志強もベテランだ。妻は2003年ITTFワールドツアー・グランドファイナル女子優勝の牛剣鋒……だが、彼女を知っている人もファンとしてはかなりのベテランか。

2025年中国スマッシュでの劉志強。コーチとしてのキャリアは豊富だ
2023年に国家チームのコーチ陣に加わり、王曼昱の担当コーチを徐輝から引き継いだ任浩は30歳。王曼昱とは4歳しか年が離れていない、いわば「兄貴分」だ。そして2024年に国家チームを引退したばかりの于子洋はまだ27歳。選手としては抜群のボールセンスを誇る一方、ややパワー不足の部分があり、シングルスよりダブルスで実績を残した。コーチとしての「下積み」がない中で、将来性を評価されての起用か。

国内大会で活躍した実力派、河南省チーム出身の任浩
新たに加わる者がいる一方で、国家チームを去っていくコーチもいる。1998年から国家男女チームでコーチを務め、2017-18年には韓国女子チームで監督を務めたキャリアを持つ鐘金勇は67歳の大ベテランで、定年の年齢を大きくオーバー/Users/taroyanagisawa/Desktop/PRサイトNEO2記事していたが、ついに引退。また、こちらも2008年からユースチームを中心に指導してきた陳振江も定年となり、今後はマカオでプレーする朱雨玲をコーチとして指導することが伝えられている。

2014年世界ジュニア選手権での陳振江。長く国家チームを支えてきた
コーチの担当選手の振り分けについては、まだ発表されていない。孫穎莎や蒯曼を指導する邱貽可、陳幸同や石洵瑶を指導する馬俊峰らは、このまま担当選手を引き継ぐことになりそうだが、王楚欽を担当していた肖戦、林詩棟を担当していた陳振江らがコーチ陣から外れたことで、男子チームを中心に新たな担当選手の「シャッフル」が行われるだろう。
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