卓球はボールを「飛ばす」パワーより、ボールを「飛ばさない」コントロールが要求される場面のほうが圧倒的に多いスポーツだ。
それなのに我々はなぜ、卓球台の前に立つとこれほどまでに力(りき)んでしまうのだろう。体に余計な力が入れば入るほど、わずか2.7gのボールは意図せぬ方向へと飛び、どうにもラリーが続かない。「もっと力を抜いて」と言われて、少し肩の力を抜いたつもりになってみても、チャンスボールだと思った瞬間についつい強く打ち過ぎてしまう。
「結局、力が入ってしまうのはグリップなんですよ。力みを取るコツとして、重要なのはグリップです」
そう語るのは、東京・荻窪と代々木に卓球場を構える『クニヒロ卓球』代表の国広哲弥さん。12月21日に発売された卓球王国2月号で、国広さん監修の新企画『クニヒロ先生のエンジョイ! ラリー!!』がスタートした。
10代のジュニア選手から70代、80代のシニア選手まで、幅広い年代の選手たちを指導してきた国広さん。豊富な指導経験で培った、「ラリーを楽しく続ける」ためのノウハウをわかりやすく伝授してくれる。1回目のテーマである「グリップ」の見直しも、シンプルながら即効性アリ。さすがプロコーチと思わず唸る内容だ。
卓球王国ではこれまで、小学生から高校生の年代のビギナーにスポットを当てて初心者向けのページを企画してきたが、この『エンジョイ! ラリー!!』は「何か運動を始めたい」とラケットを握った30代以上のプレーヤーにもぜひ読んでもらいたい。日本列島は真冬の寒さだけれど、楽しくラリーを続けて、楽しく汗をかきましょう!(柳澤)
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