卓球王国 2021年9月21日 発売 vol.294
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全中

メンバー全員が中学スタートに、激戦区の東京から初出場、キラリと光った男子3校を紹介

 本日から始まった全中。惜しくも決勝トーナメント進出はならなかったが、個人的に注目していた団体戦に出場した男子3校を紹介する。

 

 まずは四国ブロックを勝ち抜き、全中出場を果たした愛媛・西条東。全中出場校となると、小学生から卓球を始めた選手が多数の学校も多い中、西条東はメンバー全員が中学校で卓球を始めた。予選リーグでは滝尾(大分)を相手に、前半で0-2とされる苦しい展開から逆転で記念すべき勝利。安田学園(東京)に敗れて予選リーグ突破はならなかったが、大いに健闘を見せた。

初戦で勝利をあげた西条東

滝尾との試合で逆転の口火を切った柳本/佐藤

 西条東の久保拓也監督に話を聞くと、練習で意識しているのは「選手それぞれの特徴を伸ばすこと」だという。

 「全国大会を目標にして、1日1日を大事に頑張ってきました。初戦で勝つことができてすごく感動しましたね。いろいろな人と関わりを作ることで、たくさんの人に応援されるチームになって、いろいろなアドバイスをもらったり、学ぶ機会をもらえて全中に出場することができました。まずは卓球うんぬんの前に挨拶だったり、試合の後にベンチを整えて帰るだとか、人間性も大事にしています。

 週に2回は部活も休みを入れなくてはいけなくて、平日は授業が終わってから2時間、休日は3時間程度の練習です。それに加えて練習試合を組んだり、大会に出場したりという感じですね。中学校から卓球を始めた選手が強い選手に勝って全国大会に出るには、自分の個性を伸ばすことが大事だと私自身思っています。選手全員が一律で取り組む練習もあるんですけど、選手それぞれの戦型に合った練習、得意な部分を伸ばす練習というのを大事にしてやってきました。選手に合わせて練習は変えていきます。

 全国に行くのが目標でやってきましたが、こうやって勝つことができて、また欲が出てくると思います。次は優秀校(決勝トーナメント進出校)になれるように頑張りたいです」(西条東・久保監督)

 

 続いては関東ブロックを勝ち抜いた東京の2校。今大会、東京からはなんと5校が全中団体戦に出場。すでに全中常連である実践学園、安田学園、尾久八幡の3校に加え、今大会では足立学園と新渡戸が初出場を果たした。

 足立学園は予選リーグで1勝をあげ全中初出場で初勝利。足立学園高は都内の実力校だが、数年前から中学の強化にも力を入れ、高校の選手たちとともに練習して全中出場をつかんだ。北海道代表の七飯から勝利をあげ、今春の選抜ベスト8の出雲北陵(島根)に敗れるも好ゲームを展開した。

初出場・初勝利の足立学園

七飯戦で勝利を決めた石川

 

 新渡戸は校名のとおり、明治から昭和にかけて活躍した研究者・思想家である新渡戸稲造が創立した中野区にある学校。都内に2店舗を構える卓球スクール・クニヒロ卓球の国広哲弥代表が外部コーチとして指導にあたる。今年度から部員数が揃い、瞬く間に全中初出場をつかんだ。今大会では勝利をあげられなかったが、苫小牧光洋(北海道)に2-3と善戦。3年生は1人のみで、他のメンバーは1・2年生というメンバー構成だっただけに、来年度以降の活躍にも注目したい。

新渡戸は勝利ならずも堂々の戦いぶり。来年度以降にも期待

予選1試合目で勝利し、2試合目でも食い下がった浅原