愛工大名電と野田学園、2年前と同じ顔合わせとなった全中男子決勝は、5番までもつれた接戦を制して愛工大名電が2連覇を達成した。
【男子団体】
◆準決勝
野田学園(山口) 3-0 松徳学院(島根)
愛工大名電(愛知) 3-0 実践学園(東京)
◆決勝
〈愛工大名電 3-2 野田学園〉
○菅沼 9、8、10 岡本
○吉山 7、3、2 木村
渡邊/日髙 6、-9、-8、-7 丸川/大坪○
坂井 -8、-7、-7 小園江○
○杉浦 -6、10、8、8 渡辺
準決勝はともに3-0で勝利して決勝へ勝ち上がった両チーム。決勝の1番、愛工大名電はここまでダブルスに出場していた菅沼をシングルスで起用する。やや攻めの遅い岡本に対し、菅沼はシャープな両ハンドで攻め込み、終始優位に試合を進めて快勝。2番でもアグレッシブな反面、ミスの目立った木村に対し、吉山が前陣に張り付いての速攻を見せてストレートで勝利。あっという間に愛工大名電が連覇に王手をかける。
しかし、野田学園がダブルスから反撃開始。野田学園ペアがコンビネーションで愛工大名電ペアを上回って1点を取り返すと、4番では小園江がスパーク。カデット王者の坂井を相手に2ゲームを連取すると、3ゲーム目はリードを許しながらも逆転で奪って坂井を3-0で撃破。野田学園が前半の流れを引きずらず、スコアをタイに戻して勝負はラストへ委ねられた。
5番、1ゲーム目を奪ったのは渡辺。硬さの見られた杉浦に対して、出足から思い切りの良い量ハンドを叩き込んで得点を重ねていく。2ゲーム目中盤まで渡辺ペースで試合が進むも、杉浦もプレーの精度を取り戻し、終盤に追いつき逆転。3ゲーム目に入ると、杉浦はバック対バックで緩急をつけながら丁寧にコースを突き、チャンスボールを確実に仕留めていく。一方の渡辺は序盤の当たりが徐々に影を潜め、なかなか得点を奪えない。3ゲーム目を杉浦が奪い、4ゲーム目は終盤まで点差が離れずに試合が進むも、10-8で杉浦がマッチポイントを握る。最後は台から出たサービスを見逃さずにフォアドライブで攻めてゲームセット。
リードされても、リードしても、最後まで焦ることなく丁寧に得点を奪い、2年ぶり開催の全中でチームに2連覇をもたらした杉浦。ベンチの歓迎を受けて「やったー!」と声を弾ませ、チームが笑顔に包まれた。
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